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ガラス産業

ガラスは成長産業です。世界のガラス需要は、世界経済の成長率を上回るペースで拡大しています。より広い面積にガラスを使用した建築デザインやカーデザインが増えており、高機能化・複雑化したガラス製品が求められるようになっています。

メッセージ

  • 世界のガラス産業の規模は、一次製品レベルで約230億ユーロです。
  • 世界のガラス需要は、世界経済の成長率を上回るペースで拡大しています。
  • ヨーロッパ、中国、北米の3地域で世界のガラス需要の75%を占めています。
  • グループを含む上位ガラスメーカー4社で、世界の高品質ガラスの約60%を生産しています。
  • ピルキントンが開発したフロート製法は、世界の板ガラス産業の中核技術です。
  • NSGグループを含む3社で、世界の新車組立用ガラスの70%を供給しています。
  • より広い面積にガラスを使用した建築デザインやカーデザインが増えており、ガラスは数量ベースで増加しています。
  • 法規制の整備や高機能製品の需要が、建築用ガラスの主な成長ドライバーです。
  • モデルによる差別化や高機能化・複雑化が、自動車用ガラスの主な成長ドライバーです。

欧米市場における流通経路

流通ルート

世界のフロートガラスの大部分は建物に使用されます。自動車に使われるフロートガラスは全体の10%未満となります。

上の図は欧米市場の主な流通経路を示しています。市場規模(消費量ベース)では建築用ガラスが4,500万トンで最も大きく、自動車用ガラスは500万トンとなります。特殊用途分野の消費量は非常に少ないものの、太陽光発電分野で使用されるガラス需要を受けて著しい成長を見せています。

自動車用ガラス製品は、乗用車やバス、トラック、鉄道車両、船舶などの特殊車両などの新車の組み立てに使用されるほか、補修用の部品として使用されています。

世界のガラス用途の割合

世界のガラス用途の割合

市場及び競争環境

2010年の世界の板ガラス市場の規模は約5,500万トンでした。これは、一次製品レベルで約230億ユーロに値します。そのうち、約70%は建物の窓ガラスに使用され、10%が自動車ガラスに、残る20%が家電、電子機器、家具、太陽光発電などに使われています。

ヨーロッパ、中国、北米の3地域で世界のガラス需要の75%を占めています。ヨーロッパは最も成熟したガラス市場で、付加価値製品が占める割合が最大となっています。

NSGグループ、旭硝子、サンゴバン、及びガーディアンの4社で、世界の高品質フロートガラスの約60%を生産しています。

自動車用ガラス市場で世界中に製造販売ネットワークを有するガラスメーカーは3グループしかありません。NSGグループ、旭硝子、及びサンゴバンの3グループで、それぞれの関連会社・提携先も含めて、世界の新車組立用ガラス需要の70%を供給しています。

当社グループは高い技術力を生かし、付加価値製品用途分野へ事業拡大を進めています。

ガラス製造の事業採算性

フロートラインは資本集約性が極めて高く、稼動開始してから改修期を迎えるまで10~15年間にわたる生産期間中、ノンストップで操業を続けます。フロートラインは通常、大規模修繕や改造をはさんで数回のキャンペーン生産(連続生産)を経た上で、炉の寿命を迎えます。止まることなく連続で操業を続けるフロートラインの場合、採算を取るためには高い稼働率が必要です。採算ラインの稼働率を超えると、生産設備に対する営業レバレッジ効果により収益性が急速に向上します。

自動車用ガラス工場の場合、投資金額はフロートライン建設よりは若干少ないものの、それでも大きな投資が必要となります。自動車用ガラス工場は概して、長期連続生産を行った場合に最も生産効率が高くなります。ところが、車種や開口部ごとに特注生産する自動車用ガラスは、生産効率を上げることが難しくなります。なかでも少量生産の車種の場合はなおさらこの傾向が顕著です。

世界の高品質フロートガラスの生産能力

NSGグループは世界の高品質フロートガラスの生産能力の13%を占めています。

ガラス需要の伸び

過去20年間にわたって、ガラスの需要はGDP成長率を上回るペースで拡大しています。不況にもかかわらず、長期的に見ればガラスの需要は現在も年率4%超で成長しています。

ガラスの需要を牽引する要素には、経済成長のほかに法規制の整備が挙げられます。

高付加価値製品の需要の伸びは、通常のガラスの需要の伸びを上回る成長率で増加しており、プロダクトミックスを改善し、売上に大きく貢献しています。付加価値製品、特にコーティングを施した製品はすべての用途で優れた機能性を発揮しています。

世界のフロートガラスの需要とGDP成長率