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事業再構築諸施策及び事業環境の状況について

日付
2009年 04月 07日

2009年1月29日にお知らせしました収益改善・事業効率向上施策の進捗および世界の事業環境について、以下のとおり現在の状況をお知らせいたします。

1. 事業再構築諸施策の進捗について

2009年1月29日、当社は、経済の悪化に対応し今後の収益性を改善するための事業再構築諸施策についてお知らせいたしました。

これら諸施策は、世界的な経済環境の急激な変化に対応するため、以前より進めてきた措置に加えて実施しているものですが、順調な進捗を見せています。また、これらの諸施策に要する費用は220億円の見込みとお知らせいたしました。本施策の全般的な目的は、短期的には事業を維持保全し、また2011 年3月期以降に向けての利益成長を再構築することです。

2009年1月以降、当社グループでは、需要の減少に対応すべく生産能力と生産量の削減を図る様々な措置を講じてまいりました。

Auto事業部門では、欧州と北米で生産能力を削減いたしました。オーストリア・アイゼンエルツ工場の閉鎖に加え、フィンランド・ウロヤルヴィ工場での合わせガラス生産能力の削減、及びイギリス・キングスノートン工場の合わせガラス生産ラインの閉鎖、ドイツ・ブラウンシュワイク工場の加工ラインの閉鎖、スペイン・サグント工場でのサイドガラス生産能力の削減に着手しております。また、スウェーデン・ウーリヤ、イタリア・サンサルボにおいても生産能力を削減しております。イギリスにおけるAuto事業部門の管理部門に関しては、現在固定費削減を検討中です。北米では、カナダ・コリンウッドで生産能力の削減を行いました。また、需要に応じた生産能力に調整すべく、南アメリカ、日本、アジア地域においても諸施策を講じています。中国では、天津での合わせガラス生産能力を削減し、長春と桂林においても生産能力を減らしております。また自動車用ガラス専用フロート窯であるフィンランドのラハティ工場は無期限に生産を停止致します。

BP事業部門では、アメリカ・ラスロップ、アルゼンチン・ジャバジョルにおいて生産能力と固定費の削減を実施し、ブラジル・サンパウロでは家電用ガラス事業から撤退しました。イギリスではドンカスター工場の型板ラインを閉鎖し、また川下拠点も3箇所の閉鎖と併せてシフトの削減を行っています。ノルウェーでは加工工場を閉鎖しました。イギリスにおけるBP技術エンジニアリング業務に関して、現在、固定費削減を検討中です。

またフロートガラス生産能力削減の措置も実施しており、欧州2ライン分、その他の地域でも15パーセントの能力を削減します。ベトナム・ホーチミンシティー近郊にあるVGI社フロートラインは生産を停止しました。またイギリスのフロート窯1基は定修に伴う停止期間を延長しております。

機能性ガラス材料事業部門では、中国とフィリピンを中心に、既に1,400名以上の人員削減を実施いたしました。また、相模原及び四日市の事業所では一時休業を実施しており、今後他の拠点でも実施が予想されます。

今般の諸施策の結果として当社グループは、2010年3月までに全世界人員数の約15パーセントに相当する5,800人の削減を想定しておりますが、2009年3月31日までに約3,000人の人員削減を実施いたしました。

2009年2月13日の2009年3月期第3四半期決算発表以降、自動車用ガラス事業及び機能性ガラス材料事業の市場状況は予想した通り厳しいものとなっており、また建築用ガラス事業については予想を上回るレベルで、特に欧州において悪化して参りました。

以上の状況を踏まえまして、NSGグループでは、2009年1月29日発表のリストラクチャリング策の拡大(追加費用約30億円規模)の実施を2010年3月期に想定しております。

2. 当社グループ事業における事業環境の直近状況

当社グループ3事業の各市場における事業環境の最新状況は、以下の通りです。

自動車市場では、一部の国で政府の需要刺激策が効果を上げ始めてはいるものの、北米、欧州、日本など先進国を中心に新車需要が落ち込み、前年比約 35パーセントダウンとなっています。状況が改善に向かうのは早くても今年度後半になると見ています。補修用市場は、ある程度堅調さを維持しています。

建築用ガラス事業では、グループの主要市場の全てが依然として低迷しており、この3ヵ月間も減速が続きました。現在の建築ガラス市場の需要は、ほとんどの市場で前年比25パーセント減にまで落ち込んでいます。欧州での汎用品の価格は2月、3月にも下落を続け、現在の価格は1年前の40パーセント減のレベルにまで下がっています。早くとも今年度下半期まで回復は見込めない状況です。

機能性ガラス材料事業部門では、ディスプレイやOA機器需要の冷え込みとともに自動車生産台数の減少によるタイミングベルト用ゴムコードの需要低下がマイナスに影響しています。

3. 今後の予定

2009年5月20日に予定しております2009年度3月期連結決算(2008年4月1日~2009年3月31日)発表において、また最新の状況をご報告いたします。