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高機能ガラス事業における設備増強について

日付
2012年 09月 03日

当社は、高機能ガラス事業の1つであるグラスコードビジネスにおいて、以下の通り、英国及び中国所在の当社子会社において総額 約5億6千万円の設備投資を行うことを決定いたしましたのでお知らせいたします。成長する高付加価値分野でのグローバルな事業拡大とともにその競争力強化を図ってまいります。

投資概要:
第一に、NGFヨーロッパ社(英国 マージーサイド州セントへレンズ)に、高強度グラスコード(*1)用紡糸炉を新設いたします。これにより同社は、グラスコードの材料となるガラス繊維フィラメントの製造からコードへの加工までを一貫して行う、日本以外では初めての高強度グラスコード拠点となります。2013年6月からの生産開始を予定しています。

第二に、蘇州板硝子電子有限公司(中国江蘇省蘇州)にグラスコード加工設備の増設をおこない、現在英国子会社にて生産中の製品の一部を移管生産いたします。

投資目的:
高強度グラスコードは欧州の自動車市場で成長が期待されています。本投資により、材料となるガラス繊維の日本からの輸送が不要となり、輸送時間削減による納期短縮と輸送コスト削減を図ると同時に、大きな市場の近くで一貫生産体制を構築することで、需要の取り込みと競争力確保を行います。 また既存のグラスコード製品については、低コスト国への製造移管によりコスト競争力の強化を図ります。

*1 高強度グラスコードの用途
自動車のタイミングベルト:タイミングベルトの耐屈曲性と引張強度が向上します。その結果、エンジンよりも長い寿命を実現することができます。このタイミングベルトは、欧州車のディーゼルエンジンなどに採用されています。

参考:グラスコードの用途拡大
また、グラスコードの用途は拡大しており、EPASS(電動アシストステアリングシステム)の駆動ベルトには当社の最細0.2mmのグラスコードが使用されています。EPASSは、欧州ではすでに約200万台の車両に採用されており、今後更に世界的な拡大が見込まれています。

グラスコード概要:
グラスコードは、ガラス長繊維を特殊加工し、マトリックスゴムとの密着性を高めた製品です。過酷な動的屈曲疲労のかかる自動車やOA機器の歯付ベルトなどの補強材として長期間にわたって性能を保持します。引張強さが大きく、ゴムとの密着性・耐熱性に優れ、伸縮率が小さいという特性を生かし、ゴム補強用材料として使用されています。
グラスコードの生産工程は、前段階となる紡糸工程によるガラス繊維の製造と、これにコーティングし、撚り合わせコードに加工する後工程からなります。当社グループでは、日本、中国、英国、カナダに製造販売拠点を有し、タイミングベルト用グラスコードの分野では最大手のメーカーとして世界市場でゆるぎない地位を得ています。
自動車エンジンの動力伝達は、ベルトとチェーンの二大駆動方式があります。近年、ベルト方式のもつ伝達効率の高さとそれによる燃費向上効果、低い騒音と軽重量等による優位性が再評価されております。

以上