中国におけるLCD(液晶表示装置)用ITO膜付けの合弁会社設立について
日本板硝子株式会社(社長 松村 實)と米国アプライド・フィルムズ社(社長トーマス T.エドマン)とは、中国でのLCD(液晶表示装置)用ITO膜付けの合弁会社設立について合意に達しましたので、その概要をお知らせします。
新会社の社名は、「蘇州美日薄膜電子有限公司(英文名SUZHOU NSG AFC THIN FILMS ELECTRONICS CO.,LTD.)(略称 STEC)」(総経理は野口清蔵の予定)、資本金は6.4百万米ドル(出資比率は日本板硝子50%、アプライド・フィルムズ社50%)であります。本年7月に会社設立を行い、99年4月からLCD用ITO(酸化インジウム錫)膜付けガラスの製造・販売を行う予定です。
日本板硝子は、すでに中国蘇州市の100%出資子会社「蘇州板硝子電子有限公司において、97年春からLCD用ガラスの切断、研磨、ITO膜付けを行っています。今回設立される合弁会社は、蘇州板硝子からITO部門の移管を受けるとともに、アプライド・フィルムズ社の成膜システムを導入して事業を行うこととなります。新会社の製品は近隣のLCDメーカーに直接販売するほか、日本板硝子とアプライド・フィルムズ社を通じて、香港、台湾などのLCDメーカーに販売する予定です。
日本板硝子は、かねてから情報・電子機材分野に注力してきましたが、特に近年伸が著しいLCD関連事業については、今回の合弁会社設立により、ITO膜付け事業の拡大を図るとともに、世界市場でのリーディングポジション獲得を目指していきます。
尚、アプライド・フィルムズ社は世界最大のITO膜付けメーカーであり、会社概要は以下の通りです。
社名 :APPLIED FILMS CORPORATION
社長名 :トーマス T.エドマン
所在地 :米国コロラド州
売上高 :34百万米ドル(1997年6月期)
資本金 :4.2百万米ドル(1997年6月現在)
設立 :1976年3月
従業員数 :約340名
業容 :TN,STNの成膜、PDPの成膜及びこれに関するシステムの製造、販売