真空ガラス スペーシア® DX (遮熱高断熱タイプ)の発売について

Date
1999年 05月 28日
日本板硝子株式会社(社長 出原 洋三)では、6月1日から、「真空ガラス スペーシア®」の新たなラインナップとして、「スペーシア® DX」を発売いたします。

 「スペーシア® DX」は、従来品(スペーシア® スタンダード)の断熱性能(室内の熱を外に逃がさない性能)に、新たに遮熱性能(日射熱の侵入を大幅にカットする性能)と紫外線カット性能を加えたもので、遮熱性能は単板ガラス(3ミリ)の約4倍、複層ガラス(12ミリ)の約2.5倍、紫外線カット性能も単板ガラスの約2倍、複層ガラスの約1.6倍という高性能を発揮します。また、断熱についても同様に、単板ガラスの約4倍、複層ガラスの約2倍という高い性能を発揮します(性能値は別紙の通り)。
 「スペーシア® DX」は、夏の強い日差しや熱気が室内に侵入するのを大幅におさえるともに、室内の冷気を逃さずエアコンの冷房効果を高める画期的なガラスです。

 ガラス構成は、室外側ガラス=ソーラーコントロールガラス3ミリ、中空層=真空層0.2ミリ、室内側ガラス=LOW-Eガラス(低放射ガラス)3ミリとなっており、室外側のソーラーコントロールガラスで外からの日射熱の侵入を押さえ、室内側LOW-Eガラスで室内の熱(冬は暖気、夏は冷気)を損失を防ぐとともに、中間の真空層で室内外の熱の移動を抑えることにより、高い遮熱・断熱を発揮する構造となっています。また、ソーラーコントロールガラスは、紫外線カット機能も有します。
 さらに、総厚味が6ミリのため、複層ガラスのような専用サッシを必要とせず従来の単板用サッシにそのまま装着出来ます。このため、低コストで窓の高性能化を実現できるメリットがあります。新築住宅はもとより、既存住宅でも既存のサッシにそのまま取り付けることができ、余計な費用なしで窓の高性能化がはかれます。

 平成9年12月の地球温暖化防止京都会議(COP3)以降、二酸化炭素の排出量削減に最も効果のある化石燃料使用量の低減を図るため、住宅分野での省エネルギー対策が最重要の課題となっております。
 そのような状況の下で、政府は本年3月30日に住宅の省エネルギー基準を改正・強化し、従来基準に比べ1ランク高い省エネ性能を求める「次世代省エネ基準」を告示しました。 この「次世代省エネ基準」においては、概ね暖冷房に要するエネルギー消費量を20%低減することが求められておりますが、「スペーシア® DX」では、従来の単板ガラスに比べて約30%の省エネがはかれるシミュレーシュン結果(東京地区)が得られております。 「スペーシア® DX」は、まさに「次世代省エネ基準」に対応した21世紀型の高機能ガラスといえます。
 既にご案内の通り「真空ガラス スペーシア®」は、今年2月に「第9回省エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」を受賞するなど、省エネの専門家からも高い評価を受けておりますが、「スペーシア® DX」は、この評価をさらに高め、21世紀における住宅・ビルの省エネガラスの決定版として、省エネ・地球環境の保護に大きく貢献できるものと期待しております。

<省エネ効果 算出条件>
 モデル住宅:東京地区、2階建木造住宅 延床面積 121.71m²、開口部面積 29.71m²
 ガラス品種:全窓同一品種
 冬季暖房温度:20℃
 夏季冷房温度:26℃

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