稲垣 壮太

[技術系]

高機能ガラス事業部門 ディスプレイ事業部
稲垣 壮太

マテリアルサイエンス研究科マテリアルサイエンス専攻卒 2012年入社

大学時代に熱中したことは?

アルバイトに熱中し、その貯めたお金で旅行に行きました。

大学院時代は単身寮生活をしていたこともあって大学構内から出る機会も少なく、常に研究に没頭していた寂しい記憶がありますが、アルバイトをきっかけに交友関係が広がったことが唯一の楽しみでした。勤務先の従業員の方達は皆さん優しい方ばかりで、すごく面倒を見てくださったことに感謝しています。お金を稼ぐというより、むしろ学校では学べない人生論を学ばさせてもらう貴重な場でした。私もいつか情熱を大切に持ち続ける大人になりたいと憧れて、学生生活を過ごしていました。

また、アルバイトで貯めたお金で大学の友人と念願のアメリカを訪れました。直前まで卒業論文に追われていたので、学生生活最後の有意義な思い出となりました。海外文化や景色はもちろん感動しましたが、なによりも3週間かけてキャンピングカーでアメリカ大陸を横断したことが最高の思い出となっています。仲間の大切さ、世界の偉大さを痛感し、自分自身の世界観も変わりました。

NSGへの入社を決めた理由

数ある企業の中でもNSGでは、専門分野でなくとも、これまで学んできたことを生かしてアプローチをしていける会社であるということが、入社を決めた理由です。

学生時代は光学分野の研究に取り組んでいました。就職はその専門性を生かして光学分野の業界に進む意向ではありましたが、一方で新たな分野に挑戦したいという願望も私の中で強く持っていました。NSGは当初は化学メーカーという印象が強く、これまで大学や研究室で学んだことがなかなか生かせられないのではないかと思っていました。しかし「ガラス」という材料が変幻自在な物性を持っていることや、多分野で幅広く活用されていることから、その多様性に魅了され、ガラスを通じて新たな分野へチャレンジしていきたいと決意しました。

また事業展開の面でも、拠点を外国へ急速に広げていたことから、海外でも活躍されている先輩が印象的で、「NSGで自分自身の可能性を伸ばしたい」と、将来の夢を抱くようになりました。

現在の仕事内容

スマートフォンや液晶ディスプレイ向けに特化したガラスの生産管理をしています。具体的にはガラスの原料となる調合や、原料を溶融するための窯、ガラスを板状に成形する工程を管轄しガラス製造に携わっています。

生産計画をもとにガラスの生産を遂行することはもちろんのことですが、他にもコストダウンへの取り組みや、生産力の強化、品質向上といった技術課題に対し、改善させることが私の大きな職務となっています。その課題解決を積み重ねることによって、製造工程の分野から世界でも差別化できるガラスを作り出すことを日々の目標として取り組んでいます。

管轄しているラインでは、予期せぬ事態にも多く直面します。その際、職場の諸先輩方や関係部署との連携を密に取り、迅速にトラブル対応することで、生産への影響を最小限に抑制することも私の大切な仕事です。

仕事の喜び・やりがい・印象に残っている仕事

NSGが所有する製造拠点は世界中に数多くありますが、私の職場でしか作り出せないガラスに特化して製造しているということが、私自身にとって大きな原動力となっています。

入社して間もなくして原料を溶融するための窯の担当を任してもらえました。ガラスを製造するには重要不可欠な設備であり、その分プレッシャーが大きく圧し掛かりましたが、入社当初より、大きい設備のもとで働きたいという願望もあったので、仕事のやりがいは大きいです。

また、ガラスを製造するには幅広い関連部署の協力がなくては成し遂げられません。ガラス生産を通じて関わり合いが広いことも職場の特徴です。まだまだ未熟者であるが故に、現場で迷惑を掛けてしまうことも多いですが、先輩方の支援を受けながら仕事を進めていくことができます。

平常な仕事が少ない職場ですが、その反面、職務を通じて多くの体験をさせてもらっていることに誇りと喜びを感じています。

就職活動中のみなさんへ

就職活動はネガティブな印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひポジティブに考えて楽しんでください。

就職活動を通じて普段では気付かない自分と向き合えます。自分自身の強みや弱みが新たに発見できます。少し自立心が芽生えます。日本を支えているカッコいい企業がたくさん見つかります。学生生活とは無縁の会社との出会いがあります。たまに自分自身の社会人像を想像し、にやけます。頑張れば、頑張るほど、自分の可能性を広げることができます。

就職活動は想定外のことが多いです。彼女や彼氏を見つけることよりも難しいかもしれません。それでもポジティブに、一喜一憂せずに頑張ってください。

学生時代の勉強が今の仕事にどのように役立っているか?

専攻していた光学は、ガラスの加工や分析測定、装置の原理で共通項が多く、役に立っています。

職場では周囲に設備が多いことから、電気工学や流体力学が必要だったり、ガラスを製造する上では熱力学や無機化学、生産管理では統計学の授業が役に立っています。もちろん高校で学んだ遠い記憶の授業の内容も必要だったりします。場合によっては教科書を一から読み返して勉強し直す分野もありますが、仕事で必要な内容は学生時代より吸収しやすかったりもします。どちらかと言えば、仕事で直結するのでテスト対策の勉強よりも楽しいです。また新たな領域であっても、基本的な知識や計算式は共通していることが多く、その点ではとっつきやすかったりもします。