谷 あかね

[技術系]

グループファンクション部門 研究開発部日本統括部
谷 あかね

理学研究科化学専攻卒 2007年入社

 

大学時代に熱中したことは?

大学1~3年は学問はもちろん、友人とすごす時間を大切にしました。

友人たちとの図書館での勉強会、テスト後の打ち上げ、バーベキュー大会や観光…そのような機会を通し、他愛無い話だけでなくお互いの思い・夢を語り合ったのは良い思い出です。

また、趣味の楽器合奏にも力を入れていました。みんなで力を合わせ一つの音楽を創り上げるのは楽しいことばかりではありません。時には意見の相違もあります。何度も話し合い、練習を重ねすり合わせていきました。試行錯誤を経て納得のいく演奏ができたときの喜びは、「ものづくり」に通じるところがあるように思います。

大学4年~修士2年は研究テーマに没頭しました。純粋な知的好奇心・探究心だけでテーマに取り組めた貴重な3年間でした。研究分野はガラスとは全く関係のない分野でしたが、そのものにない機能を付与するテーマを扱っており、材料・素材を機能化して付加価値を高める仕事がしたいと思うきっかけになりました。

NSGへの入社を決めた理由

様々な業界のメーカーの説明会に参加する中で、どんな製品にも「化ける」潜在性を秘めた中間素材に魅力を感じました。そして、素材メーカー中心に就職活動を行いNSGとめぐり会いました。

ガラスは普段その存在をあまり意識しませんが、建築物や自動車、電子機器などあらゆるところに使用されており、私たちが生活を送る中で無くてはならない重要な材料です。

また、無色透明から彩色鮮やかなものまで幅広い意匠性があります。ガラス技術を主軸にグローバル展開しているNSGで、材料としての重要性と美しさを兼ね備えたガラスに新たな機能を与え、可能性を広げる仕事がしたいと思い、入社を決意しました。

現在の仕事内容

表面分析手法のひとつであるToF-SIMS(飛行時間型二次イオン質量分析法)や、FT-IR(フーリエ変換赤外吸収分光法)などを用いた有機分析業務に従事しています。「ガラスで有機分析が必要なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、製造工程におけるガラスの表面汚染や、高分子材料等との複合製品で起こった不具合などの原因調査に活用されています。

分析業務は直接「ものをつくる」仕事ではありませんが、会社が事業活動を円滑に進めるためにはなくてはならない、たいへん重要な仕事です。分析の目的によっては、他の分析手法を担当しているメンバーと議論し、協同で進めることもあります。自分が携わった分析試験の結果が、製品の開発や改良、製造トラブルの回避などに活用され、それが最終的にお客様の満足につながる、このことに非常にやりがいを感じています。

仕事の喜び・やりがい・印象に残っている仕事

過去にガラス繊維製品の新組成品への処理方法開発に携わったことが印象に残っています。

一番苦労したのが生産設備へのスケールアップでした。実験室での最適な条件が生産設備でも最適とは限りません。うまく適合しなかった部分は、相違の原因はどこにあるのか、どうすれば解決できるのか、上司や先輩方、関係部署の方々と何度も議論・調査し検討を進めました。調査の際は自分で観察し推測することはもちろん、製造および開発の現場の方々の意見や情報をできるだけ収集することを心がけました。

取り組んでいる最中は正直「苦しい」と思うこともありましたが、部署の枠を超えて協力し携わった製品が世に出たときは大きな喜びとやりがいを感じました。

就職活動中のみなさんへ

志望する業界・企業が明確である方もいらっしゃると思いますが、是非いろんな業界・企業の説明会に参加してみてください。はじめは興味のない企業でも直接話を聞いていくうちに今まで気付かなかった面白さや魅力を知ることがあります。就職は人生の大きな岐路であると思います。いろいろな企業と出会い、知ることで納得して本当に希望する会社を選択してください。

最後に。将来を左右する就職活動で大変かと思いますが、今取り組んでいる研究や専攻を悔いのないようやり尽くすことをお勧めします。そのときに試行錯誤した経験がいつか自分を支える糧となる日が来るはずです。