青木 征尭

[技術系]

高機能ガラス事業部門 情報通信デバイス事業部
青木 征尭

理工学部機械工学科卒 2007年入社

大学時代に熱中したことは?

学生時代は興味があれば何でもやってみました。サークル活動やアルバイト、語学留学などがありますが、特に熱を入れたのはサークル活動のサイクリング同好会でした。ツアー企画や他大学との交流、傷害保険の加入などの活動を自発的に行いました。

アルバイトはサークル活動を優先できる様に、時間を調整できる家庭教師をやっていました。数学の質問に即座に答えるのは残念ながら不得意ではありましたが、集団生活に馴染めない子や学校で教師から目を付けられている子の相手をするのが得意でした。

語学留学は、1年間大学を休学してカナダに滞在しました。英語が大好きで、話せるようになりたいと思ったのがきっかけです。地元の大学生と知り合うきっかけをつかみ、連日一緒に過ごしていました。貴重な経験ができただけでなく、長く付き合える友人も増えました。

当時は興味や関心だけで突き進み、友人に迷惑をかけることもありました。しかし、苦い経験をすると同じことは二度とするものかと強く意識します。多くの経験を積んだ学生生活でした。

NSGへの入社を決めた理由

海外で働くことを具体的にイメージできたからです。きっかけは、ピルキントン社買収の記事を目にしたことです。これから積極的に海外展開する企業で、多くの経験を積む姿を想像するとわくわくしました。

子どもの頃から異常なほどの車好きでした。乗用車のみならずトラックやバスも。大学も車への興味だけで選択しました。しかし、就職活動で自動車会社の説明会に参加すると、思ったよりわくわくしませんでした。特定のカーメーカーに憧れている訳ではないので、ある小型車のバンパーを設計することに興味が沸きませんでした。車は趣味で楽しむのが良いと納得し、車を構成する素材に目を向けました。金属、炭素繊維、ガラス、ゴムなど調べる中で、上記の記事を目にしました。

NSGでは開発および生産に使用する装置設計が主です。原料投入、搬送、成形、組み立てとラインの上流から下流まで携われます。国内外の技術者と協力して設備を立ち上げることは、まさにイメージ通りでした。

現在の仕事内容

エンジニアリング業務を担っています。開発や製造の要望を具現化することが仕事ですから、設計から製図、製作、据付まで実施します。例えば、厚さ1.0mmのガラスを毎分10枚洗浄したいと言われれば、既存の設備を改造するのか、海外メーカーの洗浄機を購入するのか、設計を外注してオリジナルで製作するのか、などさまざまな検討を行います。独自の技術と市場にある技術を融合して、安価かつ短納期、高品質な装置を供給しています。

独自の技術を開発することは、競争力の強化につながります。その一方で、市場にある技術を上手に利用すると納期短縮やコスト削減できる可能性があります。要望を的確に理解し、最適なプランを呈示することが重要です。そのために、展示会やウェブ、他社との打ち合わせで最新情報を入手することを欠かしません。

仕事の喜び・やりがい・印象に残っている仕事

自分で設計した装置を使った担当者から「使いやすい」「便利になった」と言われるととてもうれしいです。規模は数十万円から数千万円までありますが、大小にかかわらず喜んでもらえるとやりがいを感じます。会社ですから、生産効率の向上やコストダウンが目的ですが、やはり相手の気持ちが重要です。設計して製作する、自分の想像が形になることがとても楽しいです。テレビ番組の「ピタゴラスイッチ」をご存知でしょうか。あの楽しさを仕事で味わっています。

印象に残っている仕事は、海外向けの装置です。入社2年目に設計から現地立ち上げまで担当しました。海外工場の設備担当者と仕様を打ち合わせたり、海外メーカーの作業者の工程を管理したりして、半年ほどの間、必死でした。それでも充実していたのは、海外の人と関わりながら仕事ができたからです。メールや電話会議でのやりとり、現地作業者と休憩中の雑談、現地の食堂で食事をするなど。就職活動中に抱いていた夢が実現しました。

就職活動中のみなさんへ

多くの人と直接会って話をしてもらいたいです。採用担当や先輩社員など。

私は就職活動が苦手でした。留学先のカナダから帰国したのは3月上旬で、当時は大規模な会社説明会はほぼ終わっていました。企業のHPで得られる情報では、向き不向きが判断できませんでした。転機は、ある面接でのやりとりでした。趣味について質問されたとき、初めて興味を持ってくれていると感じました。担当者は、単に緊張を解こうとしてくれたのでしょう。単純すぎますが、気配りや思いやりがあると感じ、その会社に興味が沸きました。

仕事は人との関わりが重要だと思います。説明会や面接で接する社員の服装や態度をよく観察してみてください。上司の目ばかり気にしていたり、対応が不誠実だったりするかも知れません。会話して本音を聞き出してみてください。

学生時代の勉強が今の仕事にどのように役立っているか?

今のところ、微分方程式やラプラス変換を使うことはありませんので、ほっとしています。しかし、機械設計ですから、製図や力学、機構学の基礎知識を必要とします。たまに何年も経つのにまだ真新しい教科書をめくって単純モデルで計算しています。最近は3次元CADで応力解析や流体解析もできるので、教科書をめくる頻度はさらに減ってきました。

参考に設計の事例を紹介します。空気配管の径を決める事例ですが、イニシャルコストとメンテナンスコストを算出して径を選定します。径が小さいと配管材料や施工費は安いが、圧力損失が大きくなるため、送風機は大きく(高く)なります。送風機が大きければ、その分メンテナンスコストも増します。逆に径が大きいと配管材料や施工が高くなる一方、送風機は小さく(安く)なります。各径ごとに10~20年間の総コストを算出して比較します。この様に配管の径を決めるにも、根拠が求められます。径以外にも配管強度や断熱材の厚さも検証する必要があります。