モバイル リアルタイム PCR 装置「PicoGene® (ピコジーン)PCR1100」専用 レジオネラ属菌検出試薬の販売開始
日本板硝子株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼CEO:森 重樹、以下「NSG」)は、モバイル リアルタイム PCR 装置「PicoGene® PCR1100」専用のレジオネラ*属菌検出試薬を7月より販売します。本試薬は、「PicoGene® PCR1100」専用に当社が開発したオリジナル試薬です。肺炎の原因菌であるレジオネラ属菌(以下、レジオネラ)の検出作業を、最大2週間程度かかっていた従来の培養法検査等と比べて、約15分にまで短縮できることが特徴です。
レジオネラは土壌や河川など自然界に広く生息している細菌で、毎年夏から秋にかけて感染者数が増えることで知られています。温泉、銭湯などの温浴施設で使用される循環式浴槽水や大型施設の空調等に使用される冷却塔水、加湿器などの水循環設備において、衛生管理が不適切な場合、レジオネラに汚染されたエアロゾル(飛沫)の吸入などによって肺炎等を引き起こすことがあります。
現在、水循環設備の衛生確保のため、施設管理者には年1回の法定検査が義務付けられていますが、従来の培養法による検査結果取得には最大2週間程度と長い期間が必要なこともあり、より頻繁なリアルタイム検査によって汚染の有無を把握することで、レジオネラ感染を未然に防ぎたいという強いニーズがありました。
本製品は試薬調製作業が不要なため、PCR検査による迅速なレジオネラ汚染の検査が可能になります。あわせて、従来のPCR検査機器とは異なる機能(小型・迅速・軽量)を有するピコジーンの特長を生かすことで、各施設の現場での正確な汚染検査に活用されることも想定しています。
NSGグループでは、今年5月に当シリーズ初の専用試薬である、カンピロバクター属菌検出試薬を発売しています。今回発売するレジオネラ菌専用検出試薬のほか、今後もさまざまな現場のニーズに応じた専用試薬のバリエーションを拡大させ、オンサイトで手軽にPCR検査ができる環境を提供することで、皆様の水と食の安心・安全をサポートしてまいります。
以上
*レジオネラ属菌とは
レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌で、感染するとレジオネラ症を引き起こします。レジオネラ属菌は現在までにおよそ60種類が知られており、その中でも、レジオネラ・ニューモフィラは、レジオネラ肺炎を引き起こす代表的なレジオネラ属菌の1種とされています。※厚生労働省HPより
モバイル リアルタイム PCR 装置「PicoGene® PCR1100」について
PicoGene® PCR1100は、NSG の独自技術 SELFOC®(セルフォック) マイクロレンズを応用した小型蛍光検出器を搭載し、迅速・高精度・場所を問わない PCR 装置です。
現場での迅速なウイルス・菌の測定へのさまざまなニーズに対応するため、各種試薬キットや検査手法の開発を進めています。
※本製品はPicoGene® PCR1100向けの研究用試薬です。医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品としての承認・認証等を受けておりません。
製品紹介サイト:https://www.pcr-nsg.jp
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズや、タイミングベルトの補強材であるグラスコードやガラスフレークを中心とする特殊ガラス繊維です。https://www.nsg.co.jp
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