Science Based Targets (SBT)
(科学的根拠に基づく温室効果ガスの削減目標)

2019年10月、NSGグループの設定した温室効果ガスの削減目標が、パリ協定が目指す「産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑えるための科学的根拠に基づいた目標」としてSBTイニシアティブ(SBTi*)に認定されました。

NSGグループは2030年までに温室効果ガスの排出量(Scope1およびScope2**)を2018年対比で21%削減することを目標にしています。

気候変動のリスク低減に貢献するため、NSGグループでは以下の施策を積極的に推進しています。

  • ガラス製造工程におけるエネルギーの重油から天然ガスへの切り替え
  • ガラス製造工程におけるCO2削減対策の実施(照明のLED化、インバーター設備導入、廃熱利用等)
  • 再生可能エネルギーの使用比率拡大
  • 省エネ・創エネ効果の高いガラス製品によるCO2排出低減

NSGグループは、事業活動に伴うCO2排出量の削減と、革新的なガラス製品の提供により、気候変動リスクの低減に貢献してまいります。

■ CO2排出量推移及びSBT

*SBTiは、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)およびWWF(世界自然保護基金)による共同イニシアティブで、気候変動リスクの低減に向けて企業に対し、科学的知見と整合した温室効果ガス削減目標の設定を推進しています。

**Scope1: 事業者からの直接排出(製造工程における燃料の使用等)
Scope2 ロケーション基準: エネルギー起源の間接排出(製造工程における購入電力等)

2024年3月期に向けたCO2削減目標

NSGグループでは、2020年に3.3百万トンのCO2を排出しました(直接排出と間接排出の合計)。前年比では11%の減少であり、これは新型コロナウイルス感染症と関連した加工工程利用の減少の影響、再生可能電力の利用比率の増加および多くの積極的な操業コスト削減対策(「エネルギー使用」セクション参照)とのバランスによるものです。

スコープ1の排出量は2.8百万トンでした。この直接排出は、製造工程での化石燃料の燃焼、製品の輸送、およびガラス溶解窯での炭酸塩原料の分解から排出されるCO2を合わせたものです。

スコープ2(マーケット基準)のCO2排出量は0.5百万トン、スコープ3の排出量は推定3.0百万トンでした。スコープ3の数値が増加したのは、昨年から報告手法を改善したためです。

フロートガラス製造工場において、燃料の重油から天然ガスへの切り替えが進んだことにより、この40年間でCO2排出量をほぼ半減することができました。設計および操業における技術革新により、さらに削減が進んでいます。

製品1トン当たりのCO2排出量の改訂目標を導入しました。新しい目標は、2018年3月期を基準として2024年3月期末までにCO2排出量を8%削減することです。

2021年3月期は、多数の脱炭素プロジェクト活動が引き続き実施されましたが、これらのプロジェクトの成果は、新型コロナウイルス感染症の拡大による市場の継続的な悪化によって相殺され、結果としてKPIは達成されませんでした。