世界初 グリーン色トップシェード機能付きリアーウィンドウについて

Date
1998年 09月 30日
日本板硝子株式会社(社長 出原 洋三)は、自動車用窓ガラスにおいて標準化採用率が高まっているUVカットグリーンガラスの色調にマッチした、”グリーンカラー”の透視性を有する着色シェード機能付きリアーウィンドウを世界で初めて商品化した。この商品は、8月から販売が開始されているトヨタ自動車(株)の「マークⅡ」生誕30周年記念特別仕様車「2.0/2.5グランデトラント」に標準採用されている。

1.開発にあたって
現在、国内で販売される乗用車の窓ガラスは、高まる健康意識からUV(紫外線)カットガラスが標準もしくはグレード標準で設定されている。なかでも、グリーン色は断熱性にも優れていることから、UVカットガラスのほとんどに使われている。
”グリーンカラー”のトップシェードは、ウィンドウシールド(自動車のフロントウィンドウ)には、防眩機能として使われることが多いが、一般に使用されている強化ガラスのリアーウィンドウでは商品化されていなかった。
この度、日本板硝子と三ツ星ベルト株式会社(社長 西河 紀男)は、UVカットグリーンガラスにマッチする、透視性のあるグリーンカラーの着色材料を共同開発し、これを日本板硝子が世界で初めて印刷法によって、トップシェード機能付きリアーウィンドウとして商品化することに成功した。

2.特徴
トップシェード機能付きリアーウィンドウは、後部座席の乗員に対して、頭部の灼熱感(ジリジリと感じる暑さ)を軽減する基本効果を持っているが、”グリーンカラー”の開発で下記のような特徴を持つ商品となった。

(1)意匠性・・・ ベースに使われるUVカットグリーンガラスにマッチしたグリーンカラーの実現で、車両全体のカラーコーディネイトの向上が果たせている。
(2)安全性・・・ 透視性があり、かつ焼き付けられているので、後方視認性は確保されており視界を妨げない。
(3)光学特性 --UVカットグリーンガラス(板厚t=3.5mm)での特性値--

項目 光学特性内容 通常視界部 シェードバンド部
明るさ 可視光線透過率 約 74% 約 22%
断熱性 日射透過率 約 48% 約 23%
紫外線遮断性 紫外線透過率 約 10% 約  1%


(注記1): 上記特性値は、太陽光を100%とした時の透過率で表現している。つまり、遮断性能を求める時は、100%からそれぞれの透過率をマイナスした値となる。
(注記2): 光学特性値は、ガラス種類・厚みによって異なる。

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