指標と目標

指標と目標

TCFDの要求項目

  • 戦略とリスク管理プロセスに沿って、気候関連のリスクと機会を評価するために使用する指標の開示

NSGグループの取り組み

  • NSGグループは、グループ内(スコープ1、2)、サプライチェーン(スコープ3)および顧客(スコープ3)全体に影響を与えるすべての温室効果ガス(GHG)排出量をモニターしています。モニターされる主な指標は、3つのスコープにおけるCO2排出量の絶対量(トン)です。サプライヤーの取り組みは、EcoVadisプラットフォームなどのソフトウェアツールを使用してモニターされます。GHG排出量の将来の予測は、GHG排出削減に対する様々な行動の影響を推定するために使用され、投資が各行動の戦略的リスクと機会およびグループ目標への全体的な影響に応じて最適化されるように、これらの行動の階層的アプローチで使用されます。
  • これらの行動は、NSGの脱炭素化ロードマップに全社レベルおよびローカルレベル(例えば製造現場)で組み込まれています。
  • 2022年、NSGグループは、3つの気候変動影響評価指標(KPI)にリンクする形で、サステナビリティ・リンク・ローン契約を結びました。選ばれた3つのKPIは、CO2排出量(スコープ1及びスコープ2)、再生可能エネルギー割合、EcoVadisを通じたサプライチェーン・パフォーマンスです。脱炭素化を支援するNSG戦略の主要な位置づけとなる指標を、KPIとして選定しています。

上記情報の開示

https://www.nsg.co.jp/ja-jp/sustainability/sustainability-of-nsg-group/target-and-results

TCFDの要求項目

  • スコープ1、2、3(適切な範囲で)での温室効果ガス排出量および関連リスクの開示

NSGグループの取り組み

  • NSGグループのSBTの基準年度のCO2排出量は以下の通りです。
    基準年度のCO2排出量
  • 最新年(2024年)の3つのスコープのCO2排出量は以下の通りでした。
    2018年から2024年までのCO2量の推移
  • また、2018年から2024年までのCO2量の推移は以下の通りです。
    2018年から2024年までのCO2量推移

    ※CO2排出量は各年度1月から12月の1年間合計

    ※当社グループはスコープ3の温室効果ガス(GHG)排出量について、より高い精度とカバー範囲を確保し、ベストプラクティスに準拠するよう、計算方法を見直しました。この手法は引き続きSBTiとGHGプロトコルガイドラインに従っています。2023年よりこの計算方法でスコープ3を算出しており、2024年はこの計算を方法用いて2018年の基準値排出量を再計算しました。2019年から2022年までの値は現在再計算中のため、見直し前の値となっています。

  • 前中期経営計画RP24では、ガラス製造工程における単位生産量当たりの温室効果ガス排出量を、2018年3月期比で2024年3月期までに8%削減するという目標を立て取り組みました。2024年3月期の結果は、2023年3月期(0.73kg)対比で5.5%、2018年3月期 (0.75kg) 対比で8%改善し、目標を達成しました。2024年5月に発表した中期経営計画を受け、この目標は毎年対前年比で3%改善という、より高い水準に引き上げられました。2025年3月期における実績値は0.67kg (2024年3月期は0.69kg) であり、3%の改善目標を達成しました。この目標達成は、これまでに説明したスコープ1およびスコープ2の脱炭素化施策の組み合わせによって実現されたものです。
  • また、当社は2050年のカーボンニュートラルの達成をコミットしています。これは、当社グループの使命「快適な生活空間の創造で、より良い世界を築く」に沿うものであるとともに、お客様や投資家からの要請、当社従業員の期待に応えることにもなります。以下に掲げるロードマップは、全社レベルおよび各製造拠点で行動計画として組み込んでいます。このロードマップの実施により、CO2量の削減、環境貢献製品の継続的な開発と当社事業に関連する機会の拡大につなげます。
カーボンニュートラル達成のためのステップ

上記情報の開示媒体

CDP report 2025

TCFDの要求項目

  • 気候関連のリスク、機会を管理するために組織が使用する目標およびその達成度の開示

NSGグループの取り組み

  • NSGグループは、2019年にSBT認証を取得しました。この目標は、スコープ1とスコープ2のCO2排出量を21%削減することでした。
  • SBTiは、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)のパートナーシップであり、気候変動の影響を防ぐためにGHG排出量を削減するための科学的根拠に基づいた目標設定を支援しています。
  • 2021年、NSGグループはこの目標を見直しました。削減量に関しては、より野心的な目標に引き上げると共に、Scope3の目標を設定しました。また2050年のカーボンニュートラルの達成をコミットしました。この改訂された目標は、2022年5月にSBTiに認定されました。目標は、スコープ1とスコープ2、及びスコープ3のCO2排出量を2030年までに30%削減することです(2018年対比)。
  • 目標設定としては1.5℃シナリオが望ましいことは認識していますが、そのためには当社のCO2排出量の半分近くを占めるスコープ1の排出量を大幅に削減(半減)する必要があります。当社のスコープ1はガラス溶融工程での化石燃料の燃焼によって発生するため、スコープ1の排出量を削減するには再生エネルギー由来の燃料等への転換を行う必要があります。燃料転換に必要な技術開発は進んでおり、それほど大きな設備投資が必要となるわけではありませんが、当社が必要とする量のグリーン燃料が適切な価格で供給される時期は2030年以降と予想しています。従って、1.5℃シナリオではなく2℃を十分に下回るシナリオで目標を設定しています。この目標は、2022年5月にSBTiの認定を取得しました。
  • SBTiによる絶対的なCO2削減目標の達成に向けては、目標設定以来、いくつかの逆風が続いています。具体例としては以下のとおりです。
    • NSGグループの事業拠点における投資および拡張
    • 低炭素移行を支援する高性能製品に対する顧客需要(これらの製品は製造時により高い含有炭素量を伴う)
    • 特にスコープ3において排出影響の評価に関する理解の深化
  • これらの「ネガティブな」要因は、NSGグループ全体で継続的に実施されている事業排出量削減活動によって相殺されています。これらの活動は以下を含みます。
    • 業務効率改善策の継続的実施
    • 認証された再生可能エネルギー源からの電力の割合の増加
    • 脱炭素化技術に関するR&D試験の実施、例えば代替燃料技術の使用
  • NSG脱炭素化ロードマップの実施により、上記のネガティブな要因を克服し、絶対的なCO2排出量の削減、ひいては環境貢献製品の継続的な開発とNSG事業の拡大に関連する機会を最大化します。
    より詳細については、カーボンニュートラルのロードマップを参照ください。
2050年カーボンニュートラル達成へのロードマップ

上記情報の開示媒体

CDP report 2025

https://www.nsg.co.jp/ja-jp/sustainability/sustainability-of-nsg-group/climate-change/reducing-CO2-emissions

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