エネルギー削減の取り組み
エネルギー使用
NSGグループは、ガラスのライフサイクルを通してサステナビリティに貢献するため、すべての工程におけるエネルギー使用量を最小限に抑える活動を継続的に行っています。
詳細はNSGグループ エネルギーポリシーをご覧ください。
NSGグループのエネルギー使用とCO2排出量
環境とコストに配慮し、ガラス溶解用の燃料には主に天然ガスを使用しています。一部の溶融窯は重油を使用しています。自動車用のフロート窯は、再生可能エネルギーに由来した電力のシェア拡大に伴い、天然ガスから電気溶融へ移行が進められています。また、暖房設備とバックアップ用発電機には少量のディーゼルとLPGが使用されています。消費の詳細は、グラフをご覧ください。
エネルギー使用量およびCO2排出量削減の取り組み
エネルギーおよびカーボンマネージメント
すべての取り組みは、半年に1回開催されるエネルギーおよびカーボンマネジメント委員会で各事業部門長および本社の各部門長により進捗が確認されます。
エネルギーおよびカーボンマネージメント責任者チーム
2022年3月期に、エネルギーパイロットプラントプログラムがSBU(製造、エンジニアリング、購買および研究開発を含む主要部門)レベルの管理委員会に導入されました。これらの委員会の役割は、SBUのエグゼクティブチームやその他の関連する主要な部署と連携しながら、SBU全体での取り組みを促進することです。これにより、一般的なグループレベルのアプローチだけではなく、SBUごとに特有の課題に焦点を絞った取り組みが進められることを期待しています。エネルギー効率化の施策と並行して、委員会は、エリアおよび地域工場からの提案等を含むSBUレベルでの脱炭素化ロードマップの進捗状況をモニタリングします。この「ボトムアップ」アプローチを行うことが、脱炭素化の目標達成に向けたロードマップで各生産拠点レベルでもオーナーシップを発揮する重要な要素の1つになっています。こうしたマネジメント・アプローチを通じて、NSGグループの脱炭素化へのロードマップの実効性を高めています。当社のロードマップは、中期(2030年)の科学に基づく目標の達成と長期(2050年)のカーボンニュートラルの達成に向けて、5つの主要な施策に焦点を当てています。5つのステージは並行して実行され、既存の取り組みだけではなく、将来における技術やプロセスの開発・実装も見据えています。取り組む内容は以下の図に示す通りです。
このロードマップの進捗状況は、エネルギー&カーボンマネジメントの中核である多機能チームによってモニタリングされ、管理委員会は6か月ごとに進捗状況をレビューします。ロードマップの最初の見直し・改定サイクルでは、目標を達成するために必要な事項とアクションプランをグループレベルで特定するための「トップダウン」アプローチに焦点を当てました。このロードマップは、「ボトムアップ型」の活動に基づくものであり、継続的な活動評価のもと、さらに発展し続け、NSGグループの脱炭素アクションプランも定期的に改訂されています。現在は第5版にあたり、これらの具体的な取り組みの例については、以下のセクションで紹介しています。
エネルギー&カーボンマネジメントプロジェクト
オペレーションコスト削減(OCS)プログラムでは、直接費用・間接費用を問わずあらゆる事業経費の削減に取り組んでいます。グループの直接費用の主要項目の一つはエネルギーコストです。
NSGグループ中期経営計画の一環として、エネルギー・カーボンマネジメントおよびコスト削減活動は、財務上の節約、コスト、および/または技術革新の水準に応じて、以下の3つのカテゴリのいずれかに分類されます。
各拠点のコスト削減活動をサポートするために、変革プログラム(上記の改善、改革、革新を指す。略して3K)およびOCSデータベース内のすべてのエネルギープロジェクトの詳細な分析を定期的に更新します。2025年3月期も、エネルギー消費、CO2削減、コスト削減を早期に実現するための複数のプロジェクトを立ち上げました。グループ内の各製造拠点では、2025年3月期に1件以上の3K OCSエネルギープロジェクトに取り組みました。NSGグループの各拠点は、製造革新部の主導と関連する部署のサポートのもと、エネルギーと炭素の最適化に向けた200以上の改善点を特定し、年間50GWhを超えるエネルギー効率の改善と30ktを超えるCO2削減を実現しました。2025年3月期には、地域ごとのエネルギー&カーボン・チャンピオンによる隔月のレビュー会議の導入により、情報共有の方法がさらに強化されました。これらの会議では、優良事例の特定と共有に重点が置かれています。プロジェクトを実施した拠点のチャンピオンは、その概要をまとめ、会議の中で発表することが推奨されており、他の拠点がその詳細を理解し、自拠点での導入計画を立てられるようにしています。
主なプロジェクトとして、炉内燃焼の最適化、モーターの省エネ化、圧縮空気システムの最適化、エネルギーのサブメータリング、エネルギー効率の高い照明や燃料への切り替え、コージェネレーションシステム、廃熱およびエネルギー回収、などが挙げられます。
2025年3月期においても、エネルギー管理においてインダストリー4.0やモノのインターネット(IoT)を活用する取り組みをさらに進めました。この一環で、エネルギー消費とCO2排出量の最適化を目的としたエネルギー計測等のプロセスデータの分析も行っています。この分析は、エネルギー廃棄物の特定や関税の管理など、新しいプロジェクトの特定と開発を支援しています。これらのプロジェクトは、グループレベルの取り組みである業務オペレーションのデジタル化と幅広く関連しています。これは、NSGグループの中期経営計画戦略における4つの「D」のうちの1つDigital Transformationです。その他、エネルギー効率を改善するための複数のデジタル化プロジェクトを推進中で、英国、北米、南米で試験導入しています。
2020年3月期から、フロート窯の定期改修時にエネルギー・炭素効率を高める取り組みを開始し、2025年3月期も継続して実施しました。このプログラムは、フロート窯の改修による一般的な効率向上効果に加え、さらなる効率改善を目的とした具体的なアクションの一環として、引き続き重要な活動として位置づけられています。
これまでに複数のフロート窯改修において本プログラムが導入されており、2024年3月期には2件のフロート窯改修で実施されました。これにより、フロート窯の稼働期間(少なくとも15年)全体にわたって、大幅な効率改善が期待されています。
研究開発活動
フロート窯のCO2排出量の削減とエネルギー供給の確保は、事業継続の基盤であり根幹です。そのための設備投資を最小限に抑えるためには、短期的および中期的に段階的な技術変更を行う必要があります。
2021年3月期に、グループ戦略中期目標(RP24)と長期科学ベース目標の実現に向けて、当初のR&D脱炭素化プロジェクト(Project Carbon 2050)を個別プロジェクトのセットに分割しました。
2023年3月期においても、実行可能なソリューションのもとでターゲットに向かって進んでいくために、個々のプロジェクトでさまざまな技術を「テスト」する複数の具体的なプロジェクトを実施しました。
2023年でも継続したプロジェクトには、フロートガラス製造プロセスに低炭素代替燃料として水素を活用する取り組みがあります。NSGグループは、2021年8月、英国セントヘレンズのグリーンゲート工場において、世界初の水素を使用した製造実験を行い、成功しています。
この取り組みは、イングランド北西部の産業コンソーシアムであるHyNetが主幹するプロジェクトの一部であり、産業、家庭、輸送からの炭素排出量の削減を目的としています。この実証実験は、産業用燃料切り替えスキームに基づき、英国政府から520万ポンドの資金提供を受けて行われました。
NSGグループは、ガラス製造の標準燃料である天然ガスや石油の全てまたは一部を水素に代替できないかを検証しています。天然ガスを全て水素に置換できれば、スコープ1のCO2排出量を約80%削減できます。
水素を活用して製造された実証実験のフロートガラスは、標準的なプロセスで製造されたフロートガラスよりもCO2排出量が全体で40%少なくなります。水素およびその他の代替燃料(低/ゼロ炭素燃料)の活用検証は、2021年から2024年にかけて行われ、2022年にバイオ由来の燃料油を使用したフロートガラスの製造にも世界で初めて成功しています。
2024年3月、当社グループの英国セントへレンズにあるグリーンゲート事業所のフロート窯において、ガラス製造窯から排出される排気ガスからCO2を分離することに成功しました。これは、当社のカーボンニュートラルのロードマップに従い、製品中のCO2含有量を削減するための選択肢を模索する試みの一つです。この実証実験は、脱炭素化が難しいとされる産業向けの低コストのCO2回収ソリューションを実用化することを目的とした英国の国家プロジェクト「XLR8 CCSプロジェクト」の一環で、C-Capture社との協力で実施しました。このプロジェクトにより、低コストの炭素回収ソリューションが、脱炭素化の難しい産業におけるネット・ゼロ実現の手段として現実的であることが実証されました。
カーボンキャプチャー(CO2分離回収)
英国セントへレンズにある当社グリーンゲート事業所のフロート窯に設置された、排出ガスからのカーボンキャプチャーと貯蔵のための小型ユニットのシステム
80%の天然ガスと20%の水素の燃料ブレンドを使用した窯内の火炎外観。
100%水素の燃料ブレンドを使用した窯内の火炎外観。
エネルギー管理システム
ドイツ、イタリア、フィンランドのすべての工場、および自動車用ガラス事業のエンジニアリング部門は、エネルギー管理システムの国際規格であるISO 50001認証を取得しています。さらに、この認証は南米(チリ)の事業拠点にも拡大されており、2025年3月期中にはブラジルおよびアルゼンチンへのさらなる展開が計画されています。サブメーター機器および関連ソフトウェアへの投資により、エネルギー消費の高い透明性が確保され、改善活動、目標設定、定期的なレビューを含む高度なエネルギー計画プロセスの構築が可能となります。
この取り組みは、NSGグループの戦略的な4つの「D」のうち、Digital TransformationとDecarbonizationという2つの活動を連携させるものであり、2025年3月期における継続的な戦略の重要な要素です。
省エネ推進スキーム(ESOS:Energy Savings Opportunity Scheme)
英国のすべての製造拠点は、英国政府の省エネ推進スキーム(ESOS)に継続して参画しています。このスキームはEUエネルギー指令第8条に対する英国政府のコミットメントとリンクしており、現在、フェーズ3が終了した段階です。各拠点は、実行可能な省エネプロジェクトであるかどうかを確かめるために、外部機関による認定を受けます。その際、エネルギー消費データの検証や現場のエネルギー監査を含めて評価され、その結果は、英国の上級管理職の代表者による承認を受けた後、各種の推奨事項がレポートとして提出されます。このスキームを通じて多くのことが特定され、英国だけではなく他の地域でも取り組みが展開されています。同様のスキームは、EUおよび他の国々でも必須あるいは自発的なかたちで行われており、多くの拠点がそれらのスキームに参加しています。
再生可能なオンサイトエネルギー生成と代替燃料
2020年、当社グループは(CDP対応を通じて)認証された再生可能エネルギー電力(購入および/またはオンサイト発電による)の割合を2018年のベースライン消費比率と比較して、2024年までに50%に引き上げるという目標を発表しましたが、同年における再生可能電力の割合は36%となりました。この実績は再生可能電力の比率を着実に高めていることを示していますが、2024年における再生可能電力の価格や供給状況の制約を受けました。
2025年3月期には、新たなプロジェクトの取り組みもスタートしました。その成果の1つとして、2024年に世界第4位の再生可能エネルギー会社であるEDP再生可能エネルギー(EDPR)と、ポーランドの風力発電所が生成する再生可能エネルギーを利用する電力購入契約(PPA)を結びました。
PPAプログラムは、複数地域の複数拠点に拡大し、欧州、米国、アジアの国々でも認定された再生可能エネルギー発電(REC)を購入しています。
今後数年間、RECの購入は脱炭素化移行プロジェクトの重要な取り組みの1つと位置づけられますが、将来的にはRECの購入比率は減少し、その代替としてPPAからの電力購入量が増加する見込みです。さらに、オンサイトでの再生可能エネルギーの生成に向けた継続的な調査と投資(内部資金での設備投資または第三者からの資金調達を活用)を行っています。
2020年にオンサイト発電設備の稼働を開始した英国のNSGテクニカルセンター(レイザム)、2021年に稼働開始した米国オハイオ州のノースウッドテクニカルセンター、2022年に稼働開始した同州ロスフォードに続き、2023年3月期にはドイツのアーケンの自動車用製造施設にも現地発電設備が導入されました。さらに、日本の舞鶴および米国イリノイ州オタワでもオンサイト発電プロジェクトの拡大が実施されています。現在、欧州、北米、マレーシア、日本およびその他複数の拠点でさらなるプロジェクトの検討が進められています。
当社は、グループ全体で代替となる低炭素/再生可能燃料の供給ソースの評価と利用を継続しています。英国では水素やバイオ由来燃料の実証実験を行いましたが、他の地域の拠点でもそのような燃料を具体的に供給できるソースの調査を行っています。2024年に、外部専門家と連携して、このようなバイオ由来燃料のサプライチェーンに関する実現可能性調査が完了しました。この分析の焦点は、主にアジア地域におけるバイオ由来燃料の現在の市場と将来の市場動向を把握することでした。この調査とは別に、欧州における機会に関するレビューも完了しました。これらの分析結果は、関連するフロートガラス製造拠点のボトムアップ型ロードマップに統合されています。
米国オハイオ州ロスフォード工場における薄膜型ソーラーパネル
米国イリノイ州オタワのオンサイト太陽光発電施設。NSGグループ最大の集光型太陽光発電プロジェクト
関連プレスリリース
舞鶴事業所内の太陽光発電による長期電力購入契約(PPA)を締結(2024年3月28日付)
米国・オタワ事業所に太陽光発電システムを新設(2025年5月30日付)
サプライヤーとのパートナーシップ
私たちは、主要なサプライヤーと連携し、製造拠点におけるエネルギー消費量を削減するためのプロジェクトを継続的に行っています。特定の技術に強みを持つ企業と緊密な連携を図ることで、当社のエネルギー管理の課題に対して最適なソリューションを実施することができます。電力需要のピークを抑えるための蓄電システムの活用、コンプレッサーの効率向上と高効率モーターの設置、ガラス製造工程で発生する廃熱の有効利用など、さまざまな共同プロジェクトを推進しています。
従業員のエネルギー効率に関する意識向上
グループのコスト削減とCO2排出量削減を実現するためのエネルギー管理トレーニングプログラムを、引き続きグローバルで展開しています。2016年に開始されたこのプログラムは、ヨーロッパ、南米、日本、東南アジアで実施されており、2024年には米国でも展開されました。
エネルギーに対する意識レベルを高め、継続的な再生可能エネルギーの生成と炭素マネジメントのプロジェクトをサポートする「バック・トゥ・スクール」と名付けられた最初のプログラムは、現地拠点のエネルギー・チャンピオンが参加するかたちで行われました。このトレーニングの重要な点は、参加者がエネルギーおよび炭素マネジメントに対するアプローチを理解し、自分の拠点で課題の抽出と対策が実行でき、その成果を共有できるようにすることにあります。
2023年3月期のリモートでのトレーニング・ソリューションを成功裏に終えたことに続き、新しいエネルギー・チャンピオンを育成するため、あるいは以前参加した人たちに「再教育」を行うために、個別トレーニングセッションを開催しました。このトレーニングセッションでは、ベストプラクティスの共有を支援するために、さまざまな進化したエネルギー管理監査ツールが活用されました。2025年3月期は、グループ全体で実施されている既存のベストプラクティス管理活動を継続的に採用すると共にさらなる発展を目指すものであり、基本に立ち返ったプログラムの継続的な実施に重点を置いております。
現在までに140人以上のチャンピオンがこのトレーニングに参加し、600以上のプロジェクトを特定・実施しています。省エネ効果は1億8,000万円を超え、CO2排出量を14,000トン以上削減する成果を上げています。この取り組みは、3段階のレベルのトレーニングで構成されており、レベル1ではエネルギーマネジメントのあらゆる要素について50時間のトレーニングが行われます。このコースは、現場のエネルギー管理活動をサポートし、受講者に正式な資格を与えることが目的であり、受講者がエネルギーコスト削減プロジェクトを推進することで、コース費用が回収されるかたちになっています。
このコースは、現地の機能チームの支援を受けて開催され、NSGグループ環境・気候変動ディレクターのデビッド・キャスト氏、NSGグループエネルギー・カーボンマネージャーのグレゴリー・コチウボフスキ氏、および気候変動技術マネージャーのジーシャン・カマール氏が主導しました。2024年10月、彼らは米国を訪問し、現地チームとの現地視察を実施するとともに、建築、自動車、クリエイティブ・テクノロジーのSBU(事業部門)の「エネルギー・チャンピオン」を対象にエネルギー管理トレーニングを提供しました。このプログラムが米国で実施されたのは初めてであり、現地チームの能力向上や、参加者が具体的なエネルギー・カーボン管理プロジェクトを実行する成果が得られました。
エネルギー管理トレーニングとワークショップは、さまざまな地域での継続的な実施を目指しており、2026年3月期も重点的に実施されます。これにより、トレーニング活動の範囲がさらに広がり、脱炭素化とエネルギー効率の目標を達成するために必要なスキルを組織全体で開発できるようになります。
これまでに実施したプロジェクト例は以下の通りです。
2024年より、北米とヨーロッパのすべてのチーム(建築および自動車用ガラス事業部門)を対象に、3K OCSプロジェクトとこれによるCO2排出量削減への影響を確認するためのワークショップを開催しています。2024年3月期のワークショップでは、それぞれの3K OCSプロジェクトがもたらすCO2排出量削減の影響を検討する理由について理解を深め、参加者全員がすべてのプロジェクトをもう一度確認しました。併せて3K OCSシステムへの入力のプロセスも変更されました。
従業員エンゲージメント・プログラム - JUMPとのコラボレーション
2021年、NSGヨーロッパのテクニカルセンターに勤務する従業員を対象に、エネルギーと炭素に関する意識向上プログラムを開始しました。 このプログラムでは、ネット・ゼロ・チャレンジ(NZC)と呼ばれるサードパーティのソフトウェア・プラットフォーム(JUMP)を利用しています。NZCは、どのような状況においても、より持続可能な社会に貢献するためのシンプルな方法を提供します。NZCは、職場や家庭の活動とリンクし、実用的なアイデアや提案を行います。目標に対する進捗状況が測定され、参加者には報奨金や表彰制度などのインセンティブもあります。2022年、このプログラムの対象を英国の全事業に拡大しました。JUMPを活用したシンプルな取り組みの推進により、英国の従業員は21トンを超えるCO2削減を達成しました。これはNSGグループの英国における総排出量のごく一部ですが、プログラムへの参加による意識向上の効果は非常に大きく、NSGグループのエネルギー・炭素目標の達成に向けてのサポートになると考えています。
学校における気候変動への意識向上 - 地元カレッジのSTEM(科学・技術・工学・数学)活動を支援
2025年3月期、英国のサステナビリティチームのメンバーは、地域の学校やカレッジとのさまざまな交流活動を引き続き実施しました。これには、地域のカレッジで開催された「サイエンスデー」でのセッションも含まれており、地元の学校の参加者に、NSGグループの専門家がさまざまなサステナビリティの取り組みや、それらの実施の重要性について説明を行いました。特に、気候変動への移行と物理的影響に焦点を当て、参加者自身がこうした影響を緩和するためにできること、そしてNSGの活動について学ぶ機会を提供しました。また、循環型社会などの概念を紹介するための実験的なアクティビティにも参加することができ、体験を通じて理解を深めるプログラムとなっています。こうした活動が地域社会にもたらす前向きな影響をさらに高めるために、今後もグループの中期経営計画に沿った形でこのようなプログラムが継続的に実施される予定です。
NSG英国のサステナビリティチームおよび研究開発チームのメンバーによる地元の大学でのサステナビリティに関するプレゼンテーションの実施
ソーラーパネル
化石燃料の供給は有限であり、地球温暖化も現実のものとなっているため、化石燃料からの移行が不可欠であるとの認識が高まっています。太陽電池は、家庭用の小規模なものから大規模な太陽光発電所まで、北部の曇りがちな地域の屋根から日差しの強い砂漠まで、さまざまなエネルギー需要に対応できる代替ソリューションです。ガラスは、太陽光発電パネルに不可欠で重要な部材です。薄膜系太陽電池、結晶系太陽電池、集光型太陽電池と、太陽エネルギーを電気に変換するための3つの主要な太陽電池技術に、私たちの幅広い高品質ガラスが使用されています。また、発電だけでなく、温水を作る設備にも当社のガラス製品が使用されています。
ドイツアーケン工場における太陽光発電
ソーラーコントロール - 低放射率ルーフライト
NSGグループは、夏と冬の両方の条件下で車内の快適さに貢献する、高性能ソーラーコントロールルーフライトを新たに上市しました。低放射率コーティングと特殊な太陽熱吸収中間膜のラミネートにより、車内のブラインドシステムを取り外すことができるため、軽量化とコスト削減のメリットに加え、エネルギーの節約にも寄与します。この環境に優しい製品はPDLCガラスとしてさらに開発を進めており、Low-Eガラスに電圧を流すことによりルーフガラスの透明・不透明を変えることが可能な機能を加えています。
NSGグループは、製造工程で水素などの代替エネルギーの導入を推進するとともに、再生可能エネルギー市場への製品供給や省エネ製品の開発などを通じて、脱炭素化への取り組みを積極的に進めていきます。
冬 ⇒ 車内の熱を反射し、車外への放熱を抑制
夏 ⇒ ガラスが吸収した熱の車内への放出を抑制