2019年のサプライヤーエンゲージメント

エネルギー効率およびCO2削減

NSGグループでは、8年以上に亘り、グループ全体にわたるグローバルな相互協力を通じて、エネルギー効率化プログラムを実施しています。購買部門は、研究開発、製造革新などの本社部門、およびローカル管理職チーム等と協力して、グループ全体のエネルギー消費およびコストの削減に注力しています。 2019年10月、NSGグループは、パリ気候変動協定に沿って、ガラス製造により排出されるスコープ1および2のCO2の絶対量を、2030年までに2018暦年対比21%削減するという、科学的な根拠に基づく目標(SBT)に本格的に取り組むことを約束しました。

詳細はCO2削減目標をご覧ください。

スコープ1および2に加えて、NSGグループはスコープ3のCO2排出量の削減にも取り組んでいます。スコープ3の排出量には、NSGのバリューチェーンにおけるその他のCO2排出量が含まれます。例えば、原材料、輸送、サービス、出張、従業員の通勤、NSGグループのJV投資先、顧客による当社のガラス製品の加工工程などで発生するCO2排出量です。

スコープ3のCO2排出量

2017年にNSGグループは、スコープ3の排出量の定量化の改善に着手しました。2019年のスコープ3の排出量は上表の通りです。また、サプライチェーンのCO2についての理解を深め、ベストプラクティスを明らかにしてパートナーと共有するために、主要サプライヤーとのエンゲージメントも開始しました。

主要な原材料サプライヤーとのシナジー効果

バッチ原料(ドロマイト、石灰石、ソーダ灰)から排出されるCO2は0.8百万トン、つまりスコープ3の総排出量の33%を占めます。

多くの主要なサプライヤーと協力して、CO2排出量を削減し、同時にエネルギー消費を削減するプロジェクトに取り組んでいます。2019年夏、主要なソーダ灰サプライヤーとの協議が開始されました。ソーダ灰はガラス製造時に融剤として用いられ、窯の温度をシリカを溶融するために必要なレベルに下げ、エネルギー消費を減らす重要な役割を果たします。しかし、ソーダ灰の生産においても、かなりの量のCO2を大気中に放出します。私たちは現在、2つのエネルギー需要の高い(つまりCO2排出量の多い)企業間の協力による相乗効果の可能性を評価しています。

低炭素原材料

原材料の製造、加工および輸送によりCO2排出量(スコープ3)がさらに増えるため、原材料のCO2負荷の削減は、SBT達成にとって非常に重要です。研究開発部門は、購買部門と協力して、これらの排出量の削減につながる低炭素バッチ材料の探索に取り組んできました。また、最近ではCO2を排出しない炭酸塩原料の試験を実施しました。克服すべき技術的課題は数多く残されていますが、それらを十分に分析し、特定されたリスクを軽減するためのさらなる試行が計画されています。

最近このプロジェクトは拡大され、リスク、コストおよび/または入手可能性の観点から、これまでNSGグループが本格的に取り上げてこなかったその他の低炭素材料の使用も検討されることになりました。この作業には、既存のサプライヤーとのより緊密な連携、新しいサプライヤーとの関係の構築、および新素材に関して、それらがどのように生成され、ガラス製造工程でどのように反応するかも含め、NSGグループの技術的知識を向上させるための多くの研究が必要になります。克服すべき多くの課題があり、すべての工場で低炭素材料を用いた生産を実現することは不可能かもしれませんが、カレット利用の増加と同様に、低炭素材料は、CO2削減目標であるSBTの達成において、CO2削減の約3分の1に貢献する可能性があります。