2024年3月期の目標に対する達成状況
一部未達の項目がありましたが、概ね目標を達成することができました。
スコープ1+2の絶対排出量の削減も順調に推移し、2024年3月期までに、SBTi well below 2℃目標(2030年までに2018年対比で30%削減)の半分となる16%の削減を達成しました。また、責任ある調達では、サプライヤーのEco Vadis平均スコアが目標を大幅に上回るなど、大きくKPIが改善した項目もありました。
一方、埋め立て廃棄物量削減や重大災害度数率(SIR)改善については、目標未達となりました。これらは長期継続課題であり、容易に改善できないフェーズにありますが、一部については次期中計で目標を引き上げ、新たなアプローチで取り組む予定です。
環境 |
2024年3月期目標 |
2024年3月期進捗状況 |
- ガラス製造工程における単位生産量当たりの温室効果ガス排出量削減(2018年3月期対比で8%削減)
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- ガラス生産単位当たりのCO2排出量は0.69kgで、2023年3月期(0.73kg)対比で5.5%改善し、2018年3月期(0.75kg)対比で8%改善しました。この改善は主に、NSGグループのエネルギー&カーボン効率化マネジメントプログラムの実施にともなう継続的な効率改善と、再生可能エネルギー調達の推進の組み合わせにより達成されたものです。
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- 埋め立て廃棄物削減(2020年3月期対比で20%削減)
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- 埋め立て廃棄物は2023年3月期と同じく21.6千トンとなりました。これは2020年3月期の22.1千トンとの対比で2.3%の削減に留まりました。北米での製造ライン立ち上げに伴う不良原料廃棄物の発生が影響しました。
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ヒューマンキャピタル |
2024年3月期目標 |
2024年3月期進捗状況 |
- 重大災害度数率改善(2020年3月期対比で20%削減)
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- 重大災害度数率は0.32で、2020年3月期比3%増となりました。新リーダーの安全教育不足が原因と考えられます。2027年3月期目標では目標を引き上げ、新たなアプローチで目標達成に向けて取り組みます。
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- Employee Engagement, 「Our Vision」浸透率(80%)
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- 2023年11月に実施した従業員意識調査において、直属の上司の決断がOur Visionのコアバリューに沿ったものであるかという設問に対して86%が肯定的な回答を示しており、従業員におけるOur Visionの浸透度が改善していることが確認されました。
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- 管理職に占める女性従業員の割合
- 2021年6月末実績:12.7%
- 2024年3月期目標:各事業部門・各ファンクション部門の女性割合を2021年6月期比+1ポイント
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- NSGグループの女性管理職は、2024年3月末で16%となり、目標を上回る3.3ポイントの改善となりました。2027年3月期はさらに目標を引き上げ、年1回進捗を確認するとともに、ベストプラクティスを共有してさらなる向上をめざします。
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安全で高品質な製品・サービス / 責任ある調達
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2024年3月期目標 |
2024年3月期進捗状況 |
- 主要サプライヤーにおける「サプライヤー行動規範」浸透率95%以上の達成および維持
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- 主要サプライヤーの94%がサプライヤー行動規範に同意しているか、同等の規範を自社で実施しています。2021年3月期に比べて4ポイント改善となり目標をほぼ達成しました。引き続き、人権、環境等の主要テーマに関し、サプライヤー行動規範の浸透率向上に取り組んでいきます。
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- サプライヤーアセスメントについて、金額ベースで65%以上をカバー
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- 金額ベースで65%のサプライヤーがEcoVadisのサステナビリティに関する評価を受け、目標を達成しました。2022年3月期の52%と比較して13%の大幅な改善となりました。2027年3月期はさらに目標を引き上げました。
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- 評価対象のサプライヤーの平均スコアの50以上の達成および維持
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- すべてのサプライヤーのEcoVadis評価の平均スコアは61となり目標を達成しました。特に点数が低いサプライヤー数が減少していることが、スコアの改善につながっています。
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倫理・コンプライアンス |
2024年3月期目標 |
2024年3月期進捗状況 |
- ホットライン利用(実績の把握およびベンチマークとの差異分析)
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- 2024年3月期の報告件数は174件でした(前年より1件減少)。外部コンサルティング企業による従業員数を基準としたデータから算出した、当社グループ規模のベンチマークは275件です。同データをもとに引き続き差異分析を行っています。
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- 職制(マネージャー報告フォーム)を通じた懸念事項の報告増加(報告総数の30%)
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- 2024年3月期における職制を通じた報告は、懸念事項報告総数の27%でした(前年より7ポイント減少)。当該制度に関するアナウンスメントやニュースレターでの紹介等、引き続き周知活動を実施しています。
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- 教育実施完了率(95%の管理職が受講期限5日前までに完了)
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- 2024年3月期に実施した年次教育では、対象社員の98.4%が当該教育を修了しました。また、77%の管理職が受講期限5日前までに受講完了しました。受講完了率アップのための取り組みを引き続き実施してまいります。
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- トップレベル(CEO、CXOs)によるコミュニケーション(最低年4回)
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- 倫理・コンプライアンスウィーク2023におけるCEOや各地域SBU長によるメッセージビデオ、新任CE&COのイントロダクション等、倫理・コンプライアンスに関するトップレベルからのコミュニケーションを4回行いました。
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尚、2025年3月期から開始する新中期経営計画に基づき、次年度より以下の目標について取り組んでまいります
マテリアリティ |
2027年3月期 新目標 |
2027年3月期 KPIs |
健康と安全 |
死亡率 |
死亡災害、 後遺症の残る重大災害 |
0 |
災害度数率(SIR) |
0.20 |
倫理・ コンプライアンス |
立証されたホットライン報告率 |
45% |
懸念事項報告に対する「報復」件数 |
0 |
競争法、贈収賄汚職関連法違反にかかる課徴金納付 |
0 |
E&C教育実施完了率/有効性 |
100%/上記KPIの達成/改善 |
コンプライアンスプログラムの評価と効果 |
90%の好評価 |
安全で高品質な 製品・サービス |
サプライチェーン |
スコープ3 |
2.6百万トン |
サプライヤーとの協業 |
サプライチェーン憲章の浸透率(金額) |
63% |
サプライヤーアセスメントカバー率(金額) |
74% |
アセスメント平均スコア(EcoVadis) |
60以上 |
"多様なサプライヤー"の金額ベース比率 |
2% |
品質 |
メジャー品質スパイク(外部顧客に影響を与え、財務的影響が1億円を超える品質事故)ゼロ |
0 |
環境 |
脱炭素 |
単位生産量あたりCO2 |
YoY3%減 |
再生可能エネルギー電力比率 |
65% |
スコープ1+2 |
絶対量減 |
埋め立て廃棄物 |
20%削減 (2024年3月期比) |
カレット比率 |
3%ポイント増 (2019年3月期比) |
水資源 |
取水量50%減 (2019年3月期比、水ストレス地域) |
社会シフト・ イノベーション |
戦略製品の売上構成比 |
23%から29%に拡大 |
ヒューマン キャピタル |
従業員エンゲージメント |
Your Voice調査のNPS
設問における肯定的回答比率 |
80% |
DEI |
女性管理職比率 |
24% (2024年3月期実績16%) |