真空ガラス「スペーシア®」の増産について
当社が世界で唯一量産販売しております真空ガラス「スペーシア®」は販売好調につき、かねてより増産を図ってまいりましたが、このたび増産設備対応が整いましたのでお知らせいたします。
2010年1月に住宅エコポイント制度がスタートして以降、断熱リフォームへの注目度が高まり、当社の「スペーシア®」も順調に販売を増やしています。2012年3月期の販売数量は、2010年3月期に比べて約2倍となりました。2011年11月より2回目の住宅エコポイント制度がスタートしており、今後も順調な販売数量の増加が見込めることから、生産体制の拡充を図ってまいりました。
建築用ガラスの製造販売を手掛ける当社100%子会社の日本板硝子ビルディングプロダクツ株式会社(千葉県市原市、代表取締役社長 鈴木隆)の生産工場である竜ヶ崎センター(茨城県竜ヶ崎市)において真空ガラス「スペーシア®」の製造設備を1ライン増設致します。これにより最大生産能力は約2倍となります。当設備は本年6月より本格稼動する予定です。
また新設備導入により、これまでの最大製造寸法を超える3m×2m※の大面積でのご提供が可能となります。店舗等の大開口部への御採用も可能となり、新たな需要が期待されます。
※ 3m×2mへの寸法拡大は「スペーシア®」の呼び厚さ10.2ミリ品について実施予定です。
これらの対応により、当社のエコガラス販売において占めている真空ガラス「スペーシア®」の比率は約10%から20%に拡大を今後見込みます。
以上
【お問い合わせ先】
日本板硝子株式会社 広報・IR部 03-5443-9477
【スペーシア® クール構造図】

(ご参考)
真空ガラス「スペーシア®」は日本板硝子が世界で初めて実用化した高性能の断熱ガラスです。2枚のガラスの間に0.2mmの真空層を閉じ込めることによって、一枚ガラスの約4倍、複層ガラスの約2倍の断熱効果を実現した製品で、1997年10月発売以来、好評をいただいております。
【性能比較表】
本年6月1日より遮熱性能を高めた新製品「スペーシア®クール」を発売いたします。

- 可視光透過率:
可視光透過率が大きいほど、採光性能が高くなります。
- 熱貫流率:
室内外の温度差によって、ガラスを通過する熱量です。熱貫流率が小さいほど断熱性能に優れています。
- 日射熱カット率:
ガラスに入射した日射熱が、室内側に流入する割合です。日射熱カット率が大きいほど、日射を遮へいします。