高断熱複層ガラスの国内生産能力増強について

Date
2013年 06月 07日

日本板硝子ビルディングプロダクツ株式会社(当社100%出資。代表取締役社長:鈴木 隆)は、2013年6月に高断熱アルゴンガス封入複層ガラスの生産能力を約5割増強することと致しましたのでお知らせいたします。当設備増設工事は6月末にも完了し、需要にお応えするべく稼動させてまいります。更に、今後も需要の拡大に合わせて順次生産能力を増強してまいります。

近年、複層ガラスは新築住宅を中心に普及が進んできています。高断熱アルゴンガス封入複層ガラスは、採光性を損なうことなく、2枚のガラスの間(中空層)に、普通の空気に比べ熱伝導率が低い不活性ガスであるアルゴンガスを封入することで、高い断熱性能をもたせた複層ガラスです。中空層が空気の複層ガラスに比べ断熱性能は40%高い値を示します。(当社比*1)
環境に対する負荷低減につながる省エネや節電意識はますます高まっており、ハウスメーカー各社でも高断熱アルゴンガス封入複層ガラスの採用・標準化の動きが急速に高まっています。今後も順調な需要の増加を見込めることから、生産体制の拡充を図ってまいります。

「ガラス技術で世界に変革を」を合言葉に、NSGグループは、サステナビリティに積極的に取り組んでいます。当社グループの目指すところは、革新的な高性能ガラスの生産を通じて、生活水準の向上、人々の安全と健康、省エネ・創エネに貢献し、安全かつ企業倫理に沿った事業活動を行ってまいります。

以上

【お問い合わせ先】
日本板硝子株式会社 広報・IR部 TEL:03-5443-9477


【アルゴンガス封入複層ガラスイメージ図】

アルゴンガス封入複層ガラスイメージ図 


【性能比較表】

種別 ガラス品種 ガラス構成
(ミリ)
呼び厚さ
(ミリ)
可視光
透過率
(%)
熱的性能
熱貫流率 日射
W/(㎡・K) 日射熱
取得率η
低放射複層
ガラス
ペアマルチ
スーパークリアS
(アルゴンガス層16ミリ)
FL3+Ar16+Low-E3 22 79.7 1.2 0.62
低放射複層
ガラス
ペアマルチ
スーパークリアS
(空気層12ミリ)
FL3+A12+Low-E3
18 79.7 1.7 0.61
一般複層
ガラス
ペアマルチクリア
(空気層12ミリ)
FL3+A12+FL3 18 81.8 2.9 0.79

  • FL:フロート板ガラス、Ar:アルゴンガス層、A:空気層、Low-E:Low-E膜付きフロート板ガラス
  • 可視光透過率:可視光透過率が大きいほど、採光性能が高くなります。
  • 熱貫流率:室内外の温度差によって、ガラスを通過する熱量です。
    熱貫流率が小さいほど断熱性能に優れています。
  • 日射熱取得率:ガラスに入射した日射熱が、室内側に流入する割合です。
    日射熱取得率が小さいほど、日射を遮へいします。

*1:熱貫流率が小さいほど断熱性能に優れており、Low-E膜付複層ガラス空気層タイプの熱貫流率 1.7W/(㎡・K)に対し、Low-E膜付複層ガラスアルゴンガス層タイプは熱貫流率1.2W/(㎡・K)と40%断熱性能が高くなっております。また、一般複層ガラスとLow-E膜付複層ガラスアルゴンガス層タイプを比べた場合、断熱性能は2.4倍高くなります。

当社は、お客様のプライバシーを尊重しています。

当サイトでは、サイト利用状況の分析、アクセス履歴に基づく広告表示、ソーシャルメディアとの連携(いずれもオプション)、およびコンテンツの利便性向上(必須)の目的でCookie(クッキー)を使用しています。

「全て同意」をクリックすると、Cookieの使用および関連する個人データ利用に同意することになります。また、「必須のみ同意」をクリックした場合、必須Cookie以外のCookie利用を拒否することができます。Cookieの設定は、当社のCookieポリシーにアクセスし、いつでも変更することができます。

詳細については、