サーモクロミック調光ガラスの試験発売について
日本板硝子株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼CEO 吉川 恵治)は、建築用ガラス向けにサーモクロミック調光ガラスを試験発売することといたしましたので、お知らせいたします。
サーモクロミック調光ガラスは、太陽から受ける熱の温度によって中間膜のサーモクロミックフィルムが可変反応し、ガラス全体の色調が変化する製品です。
温度の変化に伴い物質の色が可逆的に変化するサーモクロミズム現象*1を応用したサーモクロミックフィルムを、2枚のガラスの間に挟み合わせることで、建築用ガラスとして室内の光環境、温熱環境を快適に導きます。
一般的に日射光や日射熱を遮るためにはブラインドやカーテンなどが用いられますが、サーモクロミック調光ガラスはガラスそのもので調光機能を発揮します。
*1サーモクロミズム現象とは、物質の光物性(色・蛍光など)が外部刺激により可逆的に変化する現象(クロミズム)のうち、この現象が温度変化によって引き起こされるものです。
■商品の特長
- ガラスの温度変化によりサーモクロミックフィルムの色調が変化することで、室内に透過する日射光や日射熱を遮り、居室空間を快適に保ちます。
- 万一ガラスが破損しても2枚のガラスの間にある特殊中間膜により、破片の飛散や脱落がほとんどなく安全面、防災面に優れています。
■試験発売開始時期
2015年夏頃予定
■構造図
これらの特長を活かし、一般住宅、オフィスビル、公共施設など光環境、温熱環境が求められる建築物の窓ガラスとして、様々な用途展開が期待できると考えています。
本格販売については、試験販売の状況を踏まえ、早期に開始できるよう取り組んでまいります。
以上
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