「As is –To be」ギャップの定量把握のための取り組み

RP24では、「企業文化改革」として、「改革リーダーの育成・登用(インクルージョン&ダイバーシティの加速)」、「改革の成果を評価する報酬制度」、「経営と現場・地域・部門間の双方向コミュニケーションの活性化」を掲げています。この推進にあたっては、まず人材や組織の課題を定量的に把握して指標化し、そのうえで改革・改善のための人事施策を策定・実行し、さらに定期的に指標の変化をモニタリングすることで、人的資本投資の効果・効率性をチェックすることにしました。

課題の定量的把握を行うために、2022年にリーダーシップ、エンゲージメント・モチベーション、報酬、顧客、カルチャーと行動、NSGバリューに関する意識調査「Your Voice」を行いました。この調査は会社PCからだけでなく二次元コードを読み取ることで個人用スマホからでも簡単にアクセスが可能な環境を用意して、製造現場を含めた世界28か国の27,845人の社員全員を対象として行い、66%(18,292人)が回答を寄せました。

調査の結果を、人事コンサルティング会社のウィリス・タワーズワトソンのデータベースにある同規模のグローバル製造業の平均をベンチマークとして比較したところ、人的資本に関する以下の三つの点おいて、会社の状況に対して肯定的な意識を持つ社員の比率が低いことがわかりました。

第一は、「Engagement/Motivation」でした。この領域に関する会社の現状について、肯定的な回答を寄せた社員は全体の73%でベンチマークの84%に対して乖離が見られました。さらに分析した結果、「社員はNSGグループのメンバーであることに誇りを感じ、現在の困難に立ち向かおうという姿勢は強いが、会社の将来に対して楽観的になれずエンゲージメントが低下している」ということが示されました。

第二は、「Reward」です。ここでは、ベンチマークにおける肯定的な回答の比率が59%と比較的低いものの、NSGの回答はさらに低い48%となっており、半分以下の社員しか肯定的な意見を持っていないことがわかりました。さらに分析したところ、「会社は報酬面での改善に取り組んでいることを理解する一方で、昇進や能力開発の機会が少なくなっていることに社員は懸念を持っている」ということがわかりました。

第三は、「Culture and Behavior」です。ここでは、NSGの回答は67%で、ベンチマークは79%でした。さらに分析したところ、「三分の一の回答者が、現在の会社のカルチャーやリーダーの行動様式に満足していない」ということがわかりました。

RP24で掲げる「企業文化改革」の実現を目指して、NSGグループは社員の意識調査を継続的に実施する予定です。2023年に実施する第2回「Your Voice」の調査においては、上記三つにおいて肯定的な回答をした社員比率を指標とし、その進捗によって前項で説明した重点施策に対して行われた人的資本投資の効果・効率性をモニタリングしていく予定です。

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