「技術研究所 第二研究棟」の竣工式を開催
―高付加価値製品をより迅速に開発できる体制を目指して―
日本板硝子株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼CEO:森 重樹)は、技術研究所(兵庫県伊丹市)内に「第二研究棟(以下、新棟)」を新設し、2022年12月15日に竣工式を執り行いましたので、お知らせいたします。
当社グループは、日本、米国、英国それぞれに主要研究開発拠点を持ち、各地域が強みを持つ技術・市場資産を生かしながら、グローバル体制による研究開発を行っています。日本の研究開発の中心拠点である伊丹の技術研究所では、1968年の設置以来、ガラス技術、薄膜技術、分析シミュレーション技術など当社のコア技術をベースに新製品や新プロセスの開発、品質向上に貢献してきました。
今般竣工した新棟では、研究開発の効率化を図り、変化の激しい市場ニーズに迅速に対応できる体制を整備していきます。例えば、当社が強みとするゾルゲルコーティングでは、実ライン仕様に近い試作機を新たに導入することで新製品のコンセプトの確認や量産展開のスピードアップも図っていく予定です。(ゾルゲルコーティング:低温で耐久性に優れた膜を形成する湿式コーティング)
あわせて、新棟の窓には、当社製品である真空ガラス「スーパースペーシア®」や「スペーシア®21」が設置され、建物の省エネ性能の指標であるBELS評価*1では、最高評価である5つ星を取得、またZEB評価*2でも基準値よりも53%省エネ効果のある建物として、ZEB Readyを取得するなど、地球環境の保護に配慮した設計となっています。
また当研究所は、設置から既に50年以上が経過していることから、2023年3月末を目途に、既存施設の耐震化対応やショールーム等のリニューアル、敷地内に点在している各種試験設備の新棟への集約等を実施し、研究開発効率の向上を図る計画としています。
今後も研究開発拠点の拡充と効率化を通して、当社グループが強みを持つ技術へのメリハリの利いたリソース配分を行うことによって、多様なニーズに対応したさらなる高付加価値製品の開発を加速させてまいります。
以上
■「技術研究所 第二研究棟」概要
名称 |
技術研究所 第二研究棟 |
所在地 |
兵庫県伊丹市鴻池2丁目13番12号 |
従業員数 |
80名(2022年3月末現在) |
所長 |
諸橋 裕子 |
延床面積 |
4,396.32㎡ |
建物構造 |
鉄骨造 地上4階建 |
着工日 |
2021年8月15日 |
竣工日 |
2022年12月15日 |
*1 BELS評価とは
建築物省エネルギー性能表示制度のことで、建築物の省エネ性能について、評価・認定する制度です。一般社団法人 住宅性能評価・表示協会によって運用されています。省エネ性能を星の数で評価し、5つ星が最高評価となっています。
*2 ZEB評価とは
Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼びます。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことです。現在、ZEBの実現・普及に向けて、4段階のZEB(ZEB、Nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Oriented)を定性的及び定量的に定義しています。
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズや、タイミングベルトの補強材であるグラスコードやガラスフレークを中心とする特殊ガラス繊維です。
https://www.nsg.co.jp
NSGグループが掲げる「中期ビジョン」
<お問い合わせ>
(報道関係等)
広報部
Tel:03-5443-0100