水の利用とマネジメント

ガラス製造において水は冷却のために使用されますが、ほとんどの工場では水循環システムが稼動しており、補充のみが必要になります。また、工場内でガラスを洗浄する際にも水が使用されますが、ここでは純度の高い水が必要となるため、特別な処理を行ったうえで水を再循環させています。産業排水の処理業者と協力し排水のリサイクルを実施するとともに、最新の水処理施設を導入して水の使用量を最小限に抑えるよう努めています。工程は製造革新部の標準化に関するプロシージャ―(例:必要のないときには洗浄スプレーを止める、最適なサイズのノズルを利用する、水受けを設置する、水あふれおよび漏れの防止策を実施する)により管理されます。これは、取水量を減らすだけでなく、水処理に使用される化学物質の使用量を削減する効果もあります。NSGグループ全体に亘って、工程または製品の違いや水質の違いにより、水の使用量は大きく異なります。通常はフロートガラスの製造1トン当たり約2.6m³の水が必要となり、自動車用ガラス製品の加工1m²当たり約0.12m³の水が必要となります。2019年の総取水量は、16.6百万m³でした。

詳細はNSGグループ ウォーターポリシーをご覧ください。

■ NSGグループ総取水量 2015-2019
■ NSGグループ水源別取水割合 2019
データはこちらを参照下さい。

水リスク

水不足や排水の水質に関して、現在のステークホルダーから懸念は示されていません。その他の水リスクについては、兆候が見られた場所で、洪水に関する計画および対策を実施しました。水リスクは、NSGグループのリスク評価プロセスではそれほど重大なものとされていませんが、今後も全施設でリスク評価を続けていきます。NSGグループのサステナビリティ委員会は、経営幹部から成るグローバルな討論の場であり、リスクやパフォーマンスの見直し、および水のマネジメントに関連する活動についての協議を行います。

NSGグループは、水のマネジメントに対する取組みを明確に表明し、さらに水質の課題や水不足のリスクに対応するため、新たにウォーターポリシーを制定しました。これは、NSGグループのサステナビリティポリシーおよび環境ポリシーをサポートするものです。

2019年、NSGグループは新しく、より洗練された環境に関する報告・分析データベースを導入しました。すべての事業所が個別の情報と水に関するデータをグループ共通のデータべースに報告することで、グループおよび事業所レベルでの更なるデータの集積、分析、モニタリングが行われます。2019年のデータ報告およびレビューでは、世界の水リスクを示したAqueduct Water Risk Atlasに照らし、NSGの9つの事業所が水資源が乏しい地域に位置していることが強調されました。これらの事業所における取水は全体の21%を占めます。これらの事業所は優先的に水のマネジメントの見直しおよび改善活動の対象となります。

Water stress map 出典:Aqueduct Water Risk Atlas

節水プロジェクト

優れた節水プロジェクトの中で、バーセールズ(米国ケンタッキー州)の自動車用ガラス製造事業所における水再利用プロジェクトが「2018NSGグループ環境大賞」を受賞しました。このプロジェクトでは、多数のガラス洗浄装置から出る排水を回収、再利用した結果、年200千トンを超える非常に大きな節水を実現しました。