T.T
購買部
T.T
法学部卒 2007年入社
大学時代に熱中したことは?
大学時代は色々と旅行をしました。アルバイトで貯金しては、自転車で旅行をしたり、スノーボードに行ったり、日本各地域をぶらっと回ってみたりしていました。友人と深夜に飲みながら企画したのもよい思い出です。今考えると贅沢な時間の使い方でした。
その反動もあってか4回生は単位を取りきるために授業と論文作成で精いっぱいの毎日でした。将来を見据えて、もう少し英語や専門内容を勉強しておくべきだったと入社後に反省した点です。
NSGへの入社を決めた理由
就職活動を始めた当初は素材メーカーにはあまり興味がなく、大手家電メーカーの会社説明会に行っていました。ただ面接を受けても惨敗で、エントリーシートですら通らない企業もありました。1業種に絞っても仕方ないと考え直し、視野を広げて他の業種も見てみようとさまざまな業種を回りました。
就職活動中に数十回面接を行いましたが、一番自然体で面接を楽しめたのは当社でした。やはり相性というものはあると思います。面接をしていても話が弾まなかったり、一方的にしゃべるだけだったりすると通りませんでした。
当社に入社を決めたのも、「ガラスの可能性」や「ガラスはどこにでもある必要なもの」といった製品の特徴に惹かれたのもありますが、大きかったのは相性がよいと思えたからです。
NSGへの入社を決めた理由
当初、特に希望する職種や業界はなかったため、業界研究も兼ねて、合同説明会や業界マップに掲載されている会社の説明会へ片っ端から参加しました。その中で素材メーカーは社会の川上に位置し根幹から支えていることから、影響力の大きさと業界の安定感に興味を持ったことがきっかけでガラス業界とNSGを知りました。
NSGの説明会では、私の入社する1年前の2006年に英国のピルキントン社を買収するなど、グローバル化を進めている企業であることを知り、買収後1年目の変革時期に入社することは他ではできない経験をできるのでは、と強く印象に残りました。
そして、面接の過程では雑談するような雰囲気の中で自分の考え方を引き出してもらえる面談であったこと、歳が近い先輩社員との面談において詳しく職務内容を聞けたことから、仕事内容や会社の雰囲気が自分のフィーリングと合いそうと感じて、NSGへの入社を決めました。
現在の仕事内容
購買部で珪砂(けいしゃ)・ソーダ灰といった板ガラスの原料全般の購買を担当しています。購買とはコンプライアンスに沿って会社を代表してサプライヤー(購入先)と契約を行い、物を調達する部署です。
ガラス生産に珪砂などの主原料は欠かせないため安定した品質と納期遵守は必須ですが、同時に調達コスト削減も考える必要があります。各事業部門が求めているガラス原料のニーズを確認しつつ、品質・価格・納期のバランスを考えて原料ごとに購買戦略を立てて常々購入先と折衝や交渉をしていきます。そのために製造部、研究開発部とは常にメールや電話、会議などで連携をしながら調達を進めています。
また購買ではタイムリーな情報入手も重要な仕事になります。関わっているマーケットや購入先の情報は常にアップデートできるようにアンテナを広く張り、サプライヤーとも適切なコミュニケーションをとるように心がけています。
仕事の喜び・やりがい・印象に残っている仕事
原料が途切れるとガラス生産は止まってしまい莫大な損失が発生しますし、調達する原料コストはガラスの利益に直結するため、責任感と緊張感を持って業務に携わっています。その分事務系出身でありながらガラス製造に関わっているという実感も大きいです。
当社は少数精鋭で一人あたりの仕事の裁量が大きい職場だと思います。そのため購買方法の提案やプロジェクト管理など自分自身が主体となって活動できることはやりがいです。ただ自分の考えを形にして、取引先や関係者に言葉で説明して動いていただくことは思っている以上に大変なことです。その分実現できた時には達成感が大きいです。
印象に残っている仕事として、新しい薄板ガラスの量産化に向けて原料捜索から携わったことが挙げられます。初めての経験でもあったため担当分野で色々と想定していなかった問題が起きて苦労もありましたが、関係者と共同して調達を完了し、原料が製品となり市場に出た時にはガラスメーカーの一員として貢献できたと実感できました。
就職活動中のみなさんへ
就職活動は自分自身と向き合い、より自分を知るためのよい機会と思います。私は恥ずかしながら、「将来何をやりたいのか?」「何が自分の強みや弱みなのか?」を就職活動の時に生まれてきて初めて真剣に考えました。
さまざまな会社からの説明を自分本位で自由に聞くことができる機会は、”新卒採用”の時期以外にはほとんどありません。日本中の会社が一斉に皆さんへPRしているわけですので、色々な業界や会社の話を聞いて分析してみるのはよい経験となります。(就職後に聞いてみたい会社の話を聞くこと自体、結構難しいことです。)
最後に、将来の会社選ぶことは簡単な選択ではないですが、この選択が人生全てを決定するわけではありません。肩の力を入れ過ぎず幅広い視野を持って活動してみることをおすすめします。頑張ってください!