「世界最高水準」 CO2排出量を50%カット 建物の脱炭素化に寄与するLowカーボンガラスを欧州で新発売
日本板硝子株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼CEO:細沼 宗浩、以下「NSG」)は、当社グループ建築用ガラス事業の欧州地域において、当社従来品*(フロートガラス)と比較し、カーボンフットプリントを50%削減したLowカーボンガラス「Pilkington Mirai™(ミライ)」を発売します。フロート板ガラスとして50%レベルのCO2の削減量は「世界最高水準」となります。
新発売の「Pilkington Mirai™」は、通常のフロートガラスの性能、品質、デザイン性はそのままに、製造プロセスにおいて、①代替燃料の使用、②高比率でのリサイクルガラスの使用、さらに③再生可能電力の使用を組み合わせることで、CO2の排出量を当社従来品との比較で50%以下に抑えることに成功しました。また、日本語を由来に名付けられた製品名の「Mirai」には、建物の「未来」を支える「次世代のガラス製品」としてサステナブルな社会に寄与することを目指すNSGグループの想いが込められています。
NSGグループは事業拡大と環境課題を両立するため、2030年までに温室効果ガス排出量を2018年比で30%削減する目標を設定し、SBTイニシアティブ(SBTi) に認定されています。あわせて2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目指しています。また、気候変動への対応をはじめとする当社グループのサステナビリティ(持続可能性)目標の達成に向けた行動をサプライヤーの皆様と協力して強化・加速するため、このほどサステナビリティに影響の大きい8つの主要分野を定め推進する「NSGグループ サステナブル・サプライチェーン憲章」を制定し、その取り組みをスタートさせました。今後もこうしたグループ全体の活動と連動しながら、高付加価値の『ガラス製品とサービス』を通じた持続可能な社会の実現を目指してまいります。
Pilkington Mirai™ イメージビジュアル
■NSGグループ 建築用ガラス事業部門 グローバル・コマーシャル戦略マネージャー
Kristian Chalmersのコメント
「Pilkington Mirai™」を皆さんに提供できる日を迎えることができたことを、とても嬉しく思います。NSGグループのカーボンニュートラル達成に向けた道のりにおいて、さらなるコラボレーションと技術革新を通じ、今後もCO2をさらに削減できるよう本製品の展開を進めていきます。
「Pilkington Mirai™」は、厚さの調整や各種コーティング加工など用途に合わせた仕様設計が可能です。
また、Low-Eガラス、日射コントロールガラスおよび防音ガラスなどとして、加工、組み合わせることもでき、建物の性能や規制の要件を満たしながら、CO2排出量のみを削減することができます。
さらに、私たちは、本製品のみならず、一部のブランドにおいても環境製品宣言(EPD)を取得しており、建築設計者の皆様に建築材料の全ライフサイクルにわたるCO2排出量の見える化を行うことでその透明性を高める取り組みを行っています。
■NSGグループ 建築用ガラス事業部門長 Leopoldo Castiellaのコメント
ガラスの製造における段階的な脱炭素化は、NSGグループが掲げている2030年と2050年のCO2削減目標の達成に向けて極めて重要なテーマです。
「Pilkington Mirai™」は、ガラス産業の脱炭素化に向けて、NSGグループが前進し続けていることを示す製品です。性能やデザイン性を損なうことなく、カーボンフットプリントのみを半分に削減できたことは、様々な協業の中から生まれた技術的な偉業だと言えます。NSGグループでは「快適生活空間の創造で、より良い世界を築く」という使命のもと、建築プロジェクトの脱炭素化を推進する方々に、シンプルかつ持続可能な代替手段として「Pilkington Mirai™」を提供してまいります。
以上
*当社従来品 厚さ4mmの透明フロートガラスOptifloat™(欧州基準)との比較
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズ、タイミングベルトの補強材であるグラスコードを中心とした特殊ガラス繊維やガラスフレーク、およびファインガラスです。https://www.nsg.co.jp
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