電磁波シールド材「マグシート」の本格販売について

Date
1997年 07月 16日
日本板硝子環境アメニティ株式会社(本社 東京都港区芝一丁目11-11、社長 北崎歓洋)は、携帯電話や無線LAN等の電磁波に対して、優れた電磁波遮蔽性能を有する、高純度ニッケル繊維シートの電磁波シールド材「マグシート」(開発者大阪ガス株式会社)の発売を開始した。 商品の概要は、下記の通りである。

1.商品名
 電磁波シールド材「マグシート」

2.品種
 1.0mm厚タイプ

3.「マグシート」の概要と優れた性質
 「マグシート」は、ピッチ系炭素繊維を基材として、それにニッケルを連続メッキした後、連続熱処理を行って炭素繊維を除去し、均質で高純度なニッケル繊維シートとしたものである。

(1)「マグシート」は、優れた電磁遮蔽性能を持っている。
純度が高く、均質なニッケル繊維シートであるため、表面抵抗は低いので(0.007Ω/口)高い電磁波遮蔽性能を発揮する。すなわち20MHz~1GHzにおいて単体で100dB(電力を100億分の1に減衰)の遮蔽性能を有している。

(2)「マグシート」は、柔軟性があり施工性に優れている。
ロータリーカッターで容易に切断でき、接着剤やタッカー、釘等で簡単に接着、固定が可能であり、施工はスピ-ディである。柔軟性があるので、複雑な施工面にもフィットし、施工箇所の伸縮や、地震時の層間変位に対しても、金属箔等の他の電磁波シールド材に較べ、追随性が優れおり破断しにくい。

(3)「マグシート」は、不燃である。
ニッケルの含有量が99.8%の繊維シートであるので、燃えず火災対策も万全である。

(4)「マグシート」は、耐久性に優れ、経年劣化が少ない。
材質が高純度ニッケルなので耐久性に優れ、酸化等経年変化が少なく、初期性能を長期間保持する。

4.施工方法
「マグシート」の施工は、先ず石膏ボード等の下地に接着剤を塗り、次に「マグシート」を貼る。「マグシート」の重ね代は50mmとし、タッカー等で固着する。

5.用途
(1)放送スタジオ、ホールの電磁波遮蔽材料として
(2)病院、大学研究室の生体観測室の電磁波遮蔽材料として
(3)高周波加熱装置、電気機器のEMI試験設備用の電磁波遮蔽材料として
(4)電機製品のシールド材料、シールド用パッキン、シールド用充填材として

6.採用(施工)実績
(1)大阪市北区扇町開発土地信託事業 扇町キッズパーク「なんでもアリーナ」
  関西テレビ放送本社社屋スタジオ
  施主:大阪市
  設計:(株)安井建築設計事務所
  施工:竹中、大林、住友、鴻池建設共同企業体
(2)聖路加病院、大阪歯科大学付属病院等のMRI室
(3)その他病院の脳波測定室
(4)工場建屋の電磁波シールド工事用

7.背景
 日本板硝子環境アメニティ(株)は、日本板硝子(株)の子会社である。
 当社は、放送スタジオ、音楽ホール、鉄道・道路、工事騒音対策、住宅防音、OA床等を中心に事業展開をしてきたが、日本板硝子(株)が、昭和63年に電磁波シールドガラス「マグペーン」及び平成2年に電磁波シールドルーム 「マグセーバー」を開発し販売を始めたのを機に電磁波シールド事業に参入した。
 当初は、「マグペーン」、「マグセーバー」の製品売りが主体であったが、今回販売する「マグシート」を基軸にして、製品販売と共に建築分野における電磁波シ-ルド工事の設計、施工も開始することになった。
なお、「マグシート」素材の炭素繊維は、大阪ガス(株)、大日本インキ(株)と日本板硝子(株)の合弁会社(株)ドナックが製造を担当している。