世界初 透明シェードバンド機能付き自動車用リアーウィンドウの開発について

Date
1997年 10月 01日
日本板硝子株式会社(社長 松村 實)は、三ツ星ベルト株式会社(社長 西河紀男)の協力を得て、自動車用強化ガラスに透明着色膜を付与する技術開発に成功しました。これを「透明なシェードバンド機能付きリアーウィンドウ」として商品化し、この度発表された日産自動車株式会社の「180SX」に、世界で初めて搭載されました。
この「透明シェードバンド機能付き自動車用リアーウィンドウ」は、ウィンドウの上辺部に透視性のある薄膜をコーティングすることで、後部座席への入射熱をやわらげ、頭部の熱暑感を軽減するサンバイザー機能を有しています。
同時に、紫外線(UV)領域の光の入射も遮り、太陽光の全領域での遮蔽機能をもっています。 更に「180SX」での搭載に当たっては、180SXの車名をデザインされた抜き文字で表現しており、意匠面での効果も付加されています。

開発にあたって
従来、リアーウィンドウにシェードバンド機能を付加する方法としては、不透明な黒色のセラミックインクを、グラデーションやストライプ柄で印刷法によって実施しています。この方法では、当然ながら印刷部は不透視でした。
これを、ウインドシールド(自動車のフロントウィンドウ)に使われているような、透明でかつシェードバンド機能付きにするには、技術的には真空コーティング法で実施可能ですが、高価なものになるため、使用された例は過去にはありません。
このため、日本板硝子では、自動車用リアーウィンドウ用として、三ツ星ベルトの協力を得て透視性のある着色膜を付与する技術を開発し、プロセス的に安価な印刷法で、かつ透明(透視性のある)シェードバンド機能を付加することに世界で初めて成功し、この度上記の日産自動車「180SX」に採用されました。

特徴と光学特性
(1)安全な視界確保・・・・透視性のある材料をコーティングしているので、視界を妨げません。
(2)意匠効果  ・・・・・デザインした文字や意匠を表現することが可能です。
(3)光学特性 一般的な、通常ガラス(グリーン,板厚t=3.5mm)に、付加した場合

項目 特性内容 通常ガラス部 シェードバンド部
明るさ 可視光線透過率 約81% 約33%
断熱性能 日射透過率 約61% 約37%
紫外線の遮断性能 紫外線透過率 約31% 約 8%
注記:光学特性値は、ガラスの種類・厚みによって異なります。