光触媒クリーニングガラス<クリアテクト®>の限定販売開始

Date
2002年 05月 15日

日本板硝子株式会社(本社:大阪市中央区 社長:出原洋三)と、松下電工株式会社(本社:大阪府門真市 社長:西田一成)は、この度、外壁用ガラスとして、太陽光や風雨の働きにより、ガラスの外面をきれいな状態に保つことができるエコ・クリーン商品光触媒クリーニングガラスの開発に成功しました。この光触媒クリーニングガラスは、『クリアテクト®』の商品名で日本板硝子よりモニタリングを前提とした限定販売を東京・名古屋・大阪地区で開始します。『クリアテクト®』は、松下電工が現在、東京汐留B街区で建設中の東京本社ビル(2003年1月竣工予定)への採用が決定しており、昨年の10月から取付施工を開始しています。

光触媒クリーニングガラスが太陽光や風雨できれいな状態を保持できる仕組みは、次のとおりです。

(1)光触媒クリーニングガラスに太陽光が当たるとその光触媒効果によって汚れはその付着力が徐々に弱まります。

(2)同時にガラス表面は親水性になるため雨水がその表面全体に広がり、汚れを浮かせて洗い流します。

板ガラスに光触媒をコーティングする方法は、簡便かつ高い生産性が期待できる湿式法を採用しています。松下電工で開発済みの光触媒コーティング材をガラス用に改良したものを板ガラスにコーティングしており、高い光触媒効果を得ております。さらに工場での高温焼付処理により、現場処理方式と比べて高い耐久性を実現し、同時にガラスとして求められる外観性能も確保されています。

尚、光触媒親水性技術の基本特許は、日本板硝子が東陶機器株式会社よりライセンス許諾を受けております。

光触媒クリーニングガラス『クリアテクト®』は、高い光触媒効果と親水性により窓の清掃頻度を低減すると共に、建物の美観とイメージ向上に寄与することが期待されます。

モニタリングを前提とした限定販売では、これまでの試験評価で効果が確認されている太陽光と雨が十分に当たることが想定される用途を中心に実績を積み上げていき、本格発売への移行を目指していく考えです。

今後、日本板硝子と松下電工では、市場ニーズの一層の把握と、それに合った性能改善を行うとともに、用途拡大のための技術開発に力を入れて取り組んでいきます。

■光触媒クリーニング効果の仕組み

■光触媒クリーニングガラスの仕様(松下電工汐留東京本社ビルに施工するもの)

■光触媒クリーニングガラスの受注条件など

1.製造可能範囲

・最大寸法 2400mm×1800mm
・ガラス厚み 5~12mm
・ガラス品種 フロート板ガラス、熱線吸収ガラス、熱線反射ガラス、複層ガラス、倍強度ガラス、強化ガラス、耐熱強化ガラス、合わせガラスが可能。尚、網入、線入磨きガラスは加工できません。

2.納期

クリアテクト加工のみで、受注後2~3週間の予定です。
(その他に機能ガラス加工を行う場合は、そのリードタイムが必要です。)

【お問い合せ先】

日本板硝子株式会社 大阪市中央区北浜4-7-28
報道関係お問合せ先: 東京広報 03-5443-9505
松下電工株式会社 大阪府門真市大字門真1048
報道関係お問合せ先: 広報部東京 03-3452-9654
  広報部大阪 06-6909-7187

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