板ガラス製造業として初めてResponsibleGlassの創設メンバーに参加
日本板硝子株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 兼 CEO:細沼
宗浩、以下「NSG」)は、今般英国において新たに設立された非営利団体であるResponsibleGlass(レスポンシブルグラス)の創設メンバーの一員として参画することとなりました。板ガラス製造業としては初めての参加となります。
ResponsibleGlassは、ガラス産業に関わるバリューチェーン全体を対象に、「責任あるガラス」生産の国際基準を初めて策定することを目指しています。この取り組みは、透明性の向上と持続可能な活動への移行を加速させるため、グローバルなマルチステークホルダーが参画して進められています。
この基準はCO2排出削減、リサイクル、廃棄物管理、水資源、生物多様性といった主要な環境面に加え、健康と安全、人権、倫理・コンプライアンスといった社会的側面も対象としています。本組織のワーキンググループには幅広い分野のステークホルダーが参加しており、今後数年以内に世界初のガラスに関するグローバル基準と認証制度を策定する計画です。
他の素材分野では、木材のFSC認証(Forest Stewardship Council)、鉄鋼のResponsibleSteel認証、アルミニウムのASI認証(Aluminium Stewardship
Initiative)など、責任ある生産・調達に関する国際的な認証制度が整備されています。しかし、ガラス業界にはまだ包括的な枠組みが存在していません。本取り組みによるガラス分野での国際基準策定により、消費者や企業が情報に基づいた責任ある選択を行えるようになることが期待されます。
今般の取り組みは、NSGグループの中期経営計画 「2030 Vision: Shift the
Phase」で掲げる戦略方針の一つである「Decarbonization(脱炭素化)」に沿ったものであり、今後も持続可能な社会の発展に不可欠な存在を目指してまいります。
以上
当社代表執行役社長 兼 CEO:細沼 宗浩コメント
「ResponsibleGlassの創設メンバーとして参加できることを大変嬉しく思います。この取り組みは、責任あるガラス生産や持続可能性、透明性に関するグローバル基準の確立に向けた重要な一歩であり、NSGグループの長期的なカーボンニュートラルへのコミットメントに沿ったものです。将来の世代に永続的な良い影響を生み出せるよう、新たな基準を確立に向けて全てのメンバーと共に協力していくことを楽しみにしています。」
ResponsibleGlass 代表:フランシス・サリバン氏のコメント
「ガラス業界で社会的・環境的な変革を推進するには、業界知識、社会・環境の専門性、オープンな姿勢、そして透明さを重視した意思決定の場が必要です。グローバルなガラス業界のリーダーであるNSGグループを最初のメンバーの一社として迎えられることを心から嬉しく思います。このイニシアチブは、鉄鋼や森林分野など、他の産業で実証済みのマルチステークホルダー型のアプローチです。ガラスは常に私たちの身の回りにありますが、その生産は持続可能でなければなりません。メンバーと共に、ガラスの新しい持続可能なビジョンを構築してまいります。」
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズ、タイミングベルトの補強材であるグラスコードを中心とした特殊ガラス繊維やガラスフレーク、およびファインガラスです。https://www.nsg.co.jp
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