米国カーディナル社と複層ガラス分野で業務提携

Date
1997年 05月 06日
日本板硝子株式会社(社長 松村 実)は、この程、米国のカーディナル社(ミネソタ州 社長オーシャネシー)と、スパッタコーテイングガラスと複層ガラス分野で業務提携を図ることで合意しましたのでその概要をお知らせします。

 カーディナル社は複層ガラス・強化ガラス・コーティングガラスなど高機能ガラスの米国内でのトップメーカーで、複層ガラスでは米国市場の約13%、特に複層ガラスの冷暖房効率アップに必要なコーティングガラス(Low-Eガラス)については40%に近い市場シェアーを有しています。

 最近、日本でも環境保護・生活様式の多様化・高齢化対応など社会的ニーズから、健康的かつ快適でエネルギー消費の少ない住宅を求める声が高まり、その一つの動きとして複層ガラスが注目され、急速に普及が進んでいます。複層ガラスは2枚のガラスの間に乾燥空気を入れ、その周囲を有機材料でシールしたもので、断熱性に優れ結露の少ない窓が実現出来ます。更に、特殊なコーティングガラス(Low-Eガラス)を用いれば断熱性能が一段と向上することから、複層ガラス・コーティングガラスともども、その需要はこのところ戸建住宅を中心に急激な伸びを見せています。

 日本板硝子では、早くからこれら複層ガラス・Low-Eガラスなどを手がけ、常にこの分野で先駆的役割を果たしてきました。そして、日本市場の急速な拡大の中で、引き続き事業展開で先行するためには、これまで蓄積した技術や市場資産に加えて、カーディナル社の有するスパッタLow-Eガラス・複層ガラスを中心とするガラス加工技術を活用することが、大いにプラスになると判断しました。
 一方、カーディナル社に於いても、日本板硝子の販売基盤の活用による自社製品の日本市場への販売、および日本板硝子と共同で日本市場に適合した商品開発を進めることに大きな関心をもっていました。

 このような背景から、この程両社では、カーディナル社による日本板硝子へのスパッタLow-Eガラス等コーティングガラスの独占的供給で合意したのを機に、スパッタコーティングガラス・複層ガラス分野での技術交流を中心とした業務提携関係をスタートさせました。

 この提携により、日本板硝子では住宅、ビル用の窓の複層化時代に対応した体制・システム・技術をいち早く確立することができ、今後の建築用硝子事業の基盤強化に大いにプラスになると期待されます。一方、カーディナル社に於いても、日本板硝子との提携で住宅用コーティングガラスで世界一を目指すとの戦略に大きな弾みがつくと期待しています。

カーディナル社の概要
 1.社長 ロジャー・オーシャネシー(Roger OShaughnessy)
 2.所在地 米国 ミネソタ州 ミネアポリス市
 3.従業員 2100人
 4.事業内容 フロートガラス、複層ガラス、強化ガラス、コーティングガラス、装飾ガラス

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