Low-E複層ガラスの新商品の発売及び複層ガラスの保証期間延長等について
日本板硝子株式会社(社長 松村 實)は、複層ガラスの先行メーカーとして、永年にわたりその普及促進に努めて参りましたが、最近の地球温暖化防止やCO2排出削減の動きに対して、省エネルギ-を一層促進するための取組みとして、10月1日より、
(1)Low-E(低放射)複層ガラスの新商品発売
(2)複層ガラスの保証期間延長
(3)複層ガラスの商品名変更
を併せて実施致します。
1.Low-E(低放射)複層ガラスの新商品発売
日本板硝子では、複層ガラスの普及に伴って、より断熱性・遮熱性に優れた商品として、片側に特殊金属膜をつけたLow-E(低放射)複層ガラスを、住宅用として既に提供しておりますが、今回市場のニーズに応えて、住宅用の新商品発売とビル用に本格的に進出することとしました。住宅用では高断熱タイプとしては、既存の「クリア(ニュートラルな色調)」に加えて、「ブルー」と「グリーン」を品揃えしました。「ブルー」と「グリーン」は「クリア」に比べて断熱性が高く、用途に応じて色を選ぶことができます。
遮熱タイプとしては、国内市場では従来「グリーン」のみでしたが、透明性のニーズから「クリア」を加えました。
ビル用では従来熱線反射に重点が置かれていましたが、最近は採光性・透明性・眺望性等が求められることから、Low-E(低放射)複層ガラスを使った、高断熱タイプと遮熱タイプを品揃えし、ビル用に本格的に進出します。
2.複層ガラスの保証期間延長
日本板硝子では、複層ガラスの生産を始めて40年余り、また現在のデュアルシール構造を採用後既に20年の実績を積み重ねてきました。
その間シール材の性能改良や品質保証体制の確立に努力をしてきており、その結果、設計不良に起因するクレームもなく商品を提供することができました。
その品質保証体制を背景に、今回、保証期間を製造後5年から2倍の10年に延長することとしました。
保証の対象は複層ガラスの生命線とも言える内部結露(乾燥空気層側のガラスが結露すること)です。保証期間を延長することによって、商品の信頼性が高まり、一層の普及促進が期待されます。
3.複層ガラスの商品名変更
日本板硝子では、複層ガラスの商品名は「多機能(マルチ機能)」をイメージした「マルチライト」として永年市場で親しまれてきましたが、「複層(ペア)ガラス」の名称が浸透しつつある中で、より一般ユーザーにわかりやすくするため、マルチ機能(多機能)に「ペア」を加えた「ペアマルチ」に変更することとしました。
欧米諸国においては住宅やビルの複層ガラス化は一般的となっており、日本においても急速に複層化が進んでいくものと見られ、総需要は西暦2000年には現在の約3倍の2千万m²に達するものとみられております。
日本板硝子としては、伸びる需要に合わせて、現在全国に24ヶ所ある製造拠点の能力増強と共に拠点を30ヶ所に増やし、2000年には800万m²の生産体制確立を目指しています。
また、Low-Eガラス分野では米国最大のカーディナル社との業務提携によって、複層ガラス化時代に対応し、国内市場のニーズに合った商品を提供していくための技術・システムをより充実していく計画です。
4.新商品
住宅用高断熱タイプ 「ぺアマルチスーパー ブルー」
〃 〃 「ぺアマルチスーパー グリーン」
〃 遮熱タイプ 「ぺアマルチレイボーグ クリア」
ビル用高断熱タイプ 「ぺアマルチLow-E 高断熱タイプ」
〃 遮熱タイプ 「ぺアマルチLow-E 遮熱タイプ」