「自動車用撥水性フロントガラス」の開発に成功
日本板硝子株式会社(社長 出原 洋三)は、かねてより自動車用撥水フロントガラスについて、トヨタ自動車(株)とアスモ(株)の3社で共同開発を実施していたが、この度その技術開発に成功した。撥水性ガラスの概要は以下の通りである。
1.撥水性フロントガラスとは 自動車用窓ガラスの製造工程において、ガラスの表面にフッ素系の高耐久撥水剤をコーティングしたものであり、既に実用化されているフロントドアガラス用撥水性ガラスの性能を更に改善し、ワイパーに対する耐磨耗性と水滴のはじき具合を高めている。
2.撥水性フロントガラスのメリット 撥水性ガラスは、フロントガラスに付く水滴を走行中の風圧ではじいてころがり落とし、前方の良好な視界を確保できることから、雨天時のドライバーの安全運転に寄与する。
また、霜、汚れや虫等が付着しにくく、かつ付着しても容易に除去できるという特徴を併せ持っている。
3.膜構造と有効年数 膜構造は、フッ素系の撥水剤を主成分とした薄膜であり、その塗布方法は、当社の独自の技術である。
撥水効果の有効年数は、通常の使い方をすれば、3年程度の寿命を確保できる。 また、経年後は補修剤を塗布すれば、2年程度の耐久が可能となる。
4.生産設備 舞鶴工場(京都府舞鶴市)にコーティング設備を設置し対応する。