株式売却による連結子会社の特別利益の増加及び当社における特別損失と特別利益の計上並びに連結業績予想の修正について

Date
2000年 01月 25日
この度、当社の100%出資の米国子会社エヌエスジーホールディングUSAインコーポレーティッド(NSGホールディング社)が保有するJDSユニフェイズ社株式を売却したことに伴い、NSGホールディング社の特別利益が増加することとなりました。また当社平成12年3月期において、構造改革に伴う設備の除却損及び関係会社整理損を特別損失に計上するとともにNSGホールディング社からの配当金及び投資有価証券売却益を特別利益に計上することといたします。さらに、これらの影響から平成12年3月期連結業績予想を修正することといたします。

1.株式売却による連結子会社の特別利益の増加
 平成11年10月4日付け開示では、株式交換によりJDSユニフェイズ社株式を取得したため、NSGホールディング社に約350億円のみなし譲渡特別利益が発生することをお知らせしていましたが、この度取得した株式を現金化して活用するためその全株を売却したところ、株式交換時に比較して株価が上昇したため、同社の特別利益はさらに約150億円増加することとなりました。
 現金化した資金は、一部を当社への配当金に振り向けるほか、今後、連結財務体質の強化、事業拡大のための研究開発投資や設備投資などに総合的に活用を検討して行く予定です。
 なお、JDSユニフェイズ社に対しては今回株式売却とは関係なく、DWDM(高密度波長多重通信)システムに不可欠なマイクロレンズを供給しており、急拡大しているDWDM市場に対応して引き続き関係を強化していきます。

2.当社における特別損失と特別利益の計上
 当社の構造改革に伴い、当社平成12年3月期において、設備除却損及び関係会社整理損として合計約120億円の特別損失を計上いたします。
 その内訳としては、
(1)設備の集約等を進めた結果、設備の除却損が約50億円発生します。
(2)相模原工場の火災によって液晶用ガラスの成膜設備が焼失した日本板硝子ファイン(株)の清算及びスタンパブルシート事業の再編による出光エヌエスジー(株)向け貸倒引当金繰り入れなど、当社の貸付金や出資金など約70億円を関係会社整理損として計上いたします。

 対象となる会社の概要は次の通りです。
社名 日本板硝子ファイン株式会社 出光エヌエスジー株式会社
所在地 神奈川県相模原市西橋本 三重県四日市市千歳町
代表者 代表取締役 橘正清 代表取締役 杉山広和
資本金 450百万円(当社100%出資) 200百万円(当社出資50%)
 また、上記の特別損失に見合って、川崎工場跡地など固定資産売却益約40億円、NSGホールディング社からの配当金約60億円、投資有価証券売却益約20億円を当社平成12年3月期の特別利益として計上いたします。
 以上により当社平成12年3月期最終損益への影響はございません。

3.連結業績予想の修正
 上記1及び2から平成12年3月期連結業績予想を次の通り修正いたします。

平成12年3月期連結業績(平成11年4月1日~平成12年3月31日)
  単位 売上高 経常利益 当期純利益
前回発表(A)
(平成11年11月12日発表)
百万円 280,000 2,500 7,000
今回修正(B) 百万円 280,000 2,500 12,000
増減額(B)-(A) 百万円 0 0 5,000
増減率 0.0 0.0 71.4
前期実績
(平成11年3月期)
百万円 249,520 △2,516 △2,975


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