DWDM通信用マイクロレンズの生産能力増強について

Date
2001年 02月 27日
日本板硝子株式会社(社長 出原洋三)は、この度、DWDM(高密度波長多重)通信に使用されるマイクロレンズの生産能力増強を国内・海外併せて実施いたしますので、その概要をお知らせします。

1.背景
現在、北米を中心にインターネットの普及により、通信の伝送容量を大幅に増大させることが急務となっております。このため、一本の光ファイバに少しずつ波長の異なったレーザー光を用い、その波長ごとに異なる信号をのせて多重化する、DWDM通信システムの需要が急増しております。加えてそのDWDM網が長距離伝送を目的とした基幹系から大都市内のメトロ系に拡大するとともに、地域も北米中心から欧州へと拡がっており、キーモジュールのコア部材として使用されるマイクロレンズの需要が大幅に増大しております。

2.現在の生産体制
現在、レンズ母材を生産する工程については、相模原工場(神奈川県相模原市)と四日市工場(三重県四日市市)に年産約1億5000万個の能力を有しています。一方、レンズを成形加工する工程については、国内は相模原工場、海外はNSGアメリカ社(米国ニュージャージー州)、NSGフィリピン社(フィリピン、マニラ郊外)、ナノックスフィリピン社(フィリピン、クラーク)に展開しており、年産約1億3000万個に向けて能力増強中です。

3.能力増強計画
今後、レンズ需要の増大に対応するため、以下の能力増強を実施していきます。
(1)レンズ母材の生産工程
京都工場(京都市南区)に年産1億個の設備を設置し、本年7月より生産開始予定。
(2)レンズの成形・加工工程
米国NSGアメリカ社の年産2000万個の能力増強に加えて、シンガポール(ウッドランド工業団地)、インドネシア(バタム島バタミンド工業団地)に新たに生産拠点を設置し、年産1億個の能力増強を行います。
稼働については、NSGアメリカ社は本年11月、シンガポール工場・インドネシア工場は1期を本年9月、2期を来年上期に予定しています。
(3)総投資額
上記(1)(2)を併せて約60億円の見込みです。

4.新中期計画
新中期計画では2004年度のレンズ需要を3億個と見ておりますが、今回の能力増強によって、レンズ母材工程及びレンズの成形・加工工程のそれぞれが年産約2億5000万個体制を確立することとなり、さらなるDWDM通信システムの発展に貢献していけると考えます。

<表1>
  シンガポール インドネシア
新会社名(和文) マイクロオプティクス・シンガポール マイクロオプティクス・バタム
新会社名(和文) NSG Micro Optics Singapore Nippon Sheet Glass Micro Optics Batam
場所 ウッドランド工業団地 バタミンド工業団地
資本金 約US$5M 約US$5M
総投資額 約US$13M 約US$19M
代表者 当社から派遣の予定 当社から派遣の予定
設立時期 2001年3月予定 2001年4月予定
従業員 約100名 約900名