ハイグレード防犯ガラス「セキュオHG」の発売について

Date
2003年 08月 26日

日本板硝子株式会社(社長 出原 洋三)では、このほど、防犯ガラス「セキュオ」シリーズとして新たに「セキュオHG」を本日発売することとなりました。

  防犯ガラス「セキュオHG」は、凶悪化、多様化する侵入盗の侵入手口に対応するために、従来の「セキュオ」シリーズよりも防犯性能をアップさせた商品です。(HGとは、ハイグレードの略です。)

  通常の防犯ガラスは2枚のガラスに強靭な中間膜をはさみこんでいますが、「セキュオHG」は防犯ガラスとして初めての多層合わせ構造で耐貫通性能を大幅に向上させています。「打ち破り」や「こじ破り」といった侵入手口に対して非常に高い効果を発揮するとともに高い耐炎性能を有しております。これらの性能につきましては、防犯ガラスにおける板硝子協会基準に準拠した社内評価試験の他に、当社独自の耐炎試験の結果、従来の防犯ガラスよりもはるかに上回る防犯性能があることを確認しております。(当社独自の耐炎試験の方法については、犯罪の手口公開につながる恐れがある為、言及することはできません。)
 「セキュオHG」のラインナップはグレードにより3種類(HG1,HG2,HG3)で、それぞれ透明タイプと不透明タイプの合計6種類の品揃えがあります。HG1は最上級グレードで、ガラス3層の間にさらに耐貫通性の高いポリカーボネート板2枚を中間膜で接着した9層構造、HG2,HG3についてはガラス3枚を中間膜で接着した5層構造の合わせガラスです。
 「セキュオHG」はこのように多層構造の合わせガラスのため、総厚みが10~12ミリ程度ありますが、アタッチメントを装着することによって住宅用サッシにも装着でき、幅広いご家庭の窓に採用することが可能となっております。
 また「セキュオHG」は、複数のガラスを中間膜で接着することにより、万が一ガラスが破損した場合でも、破片が飛び散らない安全ガラスでもあります。さらに中間膜が人体に有害な紫外線を99.9%以上カットし、カーテンや家具などの変色・褪色も防ぎます。
 防犯だけでなく、省エネや断熱のニーズに対応する商品として、複層ガラスタイプ「セキュオペアHG」も同時発売いたします。

  今回の「セキュオHG」を開発、発売に至りました背景として、すでに新聞やテレビ等で報道されているように刑法犯認知件数が7年連続して戦後最多を更新しております。特に住宅等の建物に侵入して行われる犯罪が急増し、その多くは窓からの侵入となっております。一戸建ての場合には、ガラス破りによる侵入が全体の71.1%(平成14年)(注1)となっており、開口部の防犯性能の強化が望まれております。また犯行の様態も単独から組織的犯罪に変化し、短時間で敢行されるケースが増えてきており、開口部からの侵入に、より多くの時間を要し、侵入自体をあきらめさせる対策が重要となっております。

 また私ども民間だけでなく、関係省庁も防犯対策に動き出しており、現在関係省庁と関係民間団体が建物部品に関し防犯上配慮すべき事項並びに当該事項を踏まえた防犯性能の高い建物部品の開発および普及の方策の検討を実施中です。

  日本板硝子では今回発売いたします防犯ガラス「セキュオHG」をはじめとした「セキュオ」シリーズを提供させていただくことにより、防犯面で社会に貢献できるよう努め、またより防犯性能の高いガラスの開発にも注力してまいります。

注1. 出典 警視庁生活安全総務課講演資料(警視庁独自集計資料)

【お問い合わせ先】
日本板硝子株式会社  硝子建材カンパニー 機能硝子事業部 商品企画部
(担当:前田・松岡・斎藤) 03-5443-0107
総合企画室 広報グループ
(担当:青池・尾崎) 03-5443-9505

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