中国のフロート板ガラス製造会社の譲渡について
日本板硝子株式会社(社長 出原洋三)は、中国のフロート板ガラス製造会社である天津日板浮法玻璃有限公司(日本名天津NSG フロート硝子株式会社(以下TFG社))の当社持分(65%)を、上海耀華皮尓金頓玻璃股份有限公司(Shanghai Yaohua Pilkington Glass Co., Ltd(以下SYP社))に譲渡することについて基本合意に達しましたので、お知らせいたします。
当社は、1995年に中国現地資本と住友商事との合弁によりTFG社を設立し、中国でのフロート板ガラスの生産を行ってまいりましたが、中国国内の建築用板ガラスの価格動向が悪化しており、今後も改善の見通しがないため、今回の決定に至りました。
なお、住友商事とSYP社も同様に持分譲渡に関し、基本合意に達しています。
現在、SYP社及び他の出資者との間で詳細条件について協議中であります。また、この譲渡には中国関連当局の認可が必要となりますので、最終的な譲渡実施は認可時となります。
また、これによる当社の業績に与える影響については現時点では未定であります。
なお当社は中国において、このTFG社の他に、自動車用ガラスを生産する天津NSG安全硝子社、液晶ディスプレイ用ガラスを生産する蘇州板硝子電子社、及びガラス繊維製品を生産する天津日硝玻璃繊維社などに出資しておりますが、これらの事業については今後も従来通り操業を続ける予定であり、今回の譲渡によるこれらの会社の事業運営への影響はありません。
【お問い合わせ先】
日本板硝子株式会社 総合企画室広報グループ 電話:03-5443-9505
(ご参考) SYP社、TFG社について
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SYP |
TFG |
社名 |
Shanghai Yaohua Pilkington Glass Co., Ltd.
(上海耀華皮尓金頓玻璃股份有限公司) |
Tianjin NSG Float Glass Co.,Ltd.
(天津日板浮法玻璃有限公司) |
資本金
及び
出資者構成 |
資本金 RMB 487.5 M
(約73億円) |
資本金 U$40.5M
(約49億円) |
・Pilkington International Holdings BV: 18.98% |
・日本板硝子: 65% |
・China Composites Corporation: 16.7% |
・住友商事: 10% |
・Shanghai Yaohua Glass Works: 16.7% |
・天津遠洋玻璃工業: 25% |
・Shanghai General Building Materials Group Corporation: 10.54% |
|
・China Orient Assets Management Corporation: 6.15% |
・その他: 30.93% |
直近売上 |
RMB 1,045 M(2001年実績)
(約157億円) |
RMB 221.2M(2002年実績)
(約33億円) |
生産能力 |
フロート窯3ライン 計1, 650ton |
フロート窯1ライン 計550ton |
設立 |
1983年 |
1995年4月 |
株式(出資持分)公開 |
1993年(※中国のガラス産業では初) |
非公開 |
(注)円換算レートは1USドル=120円、1RMB(人民元)=15円としている。 |