超高断熱ガラス「真空ペアマルチ スペーシア®21」の全国発売について

Date
2003年 09月 24日
日本板硝子株式会社(社長 出原 洋三)では、昨年5月7日より、北海道地区限定で発売を開始致しました、超高断熱ガラス「真空ペアマルチスペーシア®21」の販売エリアを全国に拡大致します。

「真空ペアマルチ スペーシア®21」は、近年、新築住宅を中心に普及が進んでいる複層ガラスと、当社が世界で初めて開発に成功した超薄型の高断熱ガラス「真空ガラススペーシア®」(平成9年10月1日発売)の技術を融合させたハイブリッドガラスです。
厚さ21ミリのガラスの内部に、0.2ミリの真空層と、12ミリの断熱ガス層(アルゴンガス)の2つの断熱層を形成する一方、放射熱を抑制する特殊金属膜についても2重に採用した、まったく新しい構造のガラスです(特許出願中)。
徹底して断熱性能を追求した結果、一枚ガラスの約8倍、一般的な複層ガラスの約4倍、高断熱複層ガラスと比べても約2倍の超高断熱性能を発揮するなど、その性能は、断熱材に匹敵するレベルに達しています。
さらに総厚みが21ミリのため、一般的な複層ガラス用断熱サッシに装着出来ることから、新築からリフォームにいたる幅広い用途に対応することが出来ます。

平成9年12月の地球温暖化防止京都会議(COP3)以降、二酸化炭素の排出量削減に最も効果の有るとされる、化石燃料使用量の低減を図るため、住宅分野での省エネルギー対策が最重要課題の一つとなっております。そのような状況下、政府は平成11年3月30日に住宅の省エネルギー基準を改正・強化した「次世代省エネ基準」を告示しております。「次世代省エネ基準」では、窓部についても当然ながら高いレベルの断熱性能が求められておりますが、「スペーシア®21」を採用した場合、この「次世代省エネ基準」と比べても、さらに約20%もの省エネがはかれるシミュレーション結果が得られております。

「スペーシア®21」は、まさに21世紀を展望する高機能ガラスと言えます。先行発売をしております北海道地区に於ける販売も、4月以降極めて好調であり、前年比で700%に達する勢いとなるなど、高級グレード住宅に対する市場ニーズの強さを裏付けております。この度の「スペーシア®21」販売エリアの全国拡大はこうした市場からの要望に応えるものであり、ひいては、省エネ・地球環境の保護にも大きく貢献できるものと期待しております。


【お問い合わせ先】
日本板硝子株式会社 硝子建材カンパニー 機能硝子事業部 商品企画部
(担当:森・三浦) 03-5443-0107
総合企画室 広報グループ
(担当:青池・尾崎) 03-5443-9505


■スペーシア®21 性能比較表



■ガラス構成


<省エネ効果 算出条件>
計算ソフト 住宅用熱負荷計算プログラム「SMASH」
モデル住宅 札幌地区、2階建木造住宅、延床面積 125.87m2、開口部面積 27.08m2
ガラス品種 全窓同一品種
冬期暖房温度 20oC
夏期冷房温度 26oC


■スペーシア®21 構造図

スペーシア®21 構造図

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