国内初、耐熱強化ガラスJIS認証を取得した防火ガラスの新発売について
日本板硝子株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼CEO森 重樹、以下「NSG」)は、国内で初めて耐熱強化ガラスに関するJIS(日本産業規格)の認証を取得しましたのでお知らせします。また、同認証に適合する防火ガラスについて、耐熱強化ガラス「パイロクリア®J」、耐熱強化複層ガラス「パイロペア®J」として本日販売を開始しました。
建築基準法では、建築物が密集した都市部において火災時の延焼を防ぐために防火設備の設置が定められており、開口部には防火ガラスとして網入板ガラスや耐熱強化ガラスが使用されています。以前から使用されている網入りガラスは、金網をガラス内部に入れることで火災時のガラス脱落を防止していますが、金網が視界を遮るという難点や、長期間の使用では、ガラス内の金網の錆びによってガラスが割れてしまうことがあります。
一方、当社の「パイロクリア®」は、フロート板ガラスに特殊なエッジ加工と超強化処理を加えた耐熱強化ガラスとして、火災時でも破損せずに火炎を遮断すると同時に、ワイヤレスのため、クリアな視界と自然な色調が得られます。
今般販売を開始した「パイロクリア®J」、「パイロペア®J」は、設置にあたって個別に国土交通大臣認定を取得する必要がなく、建築基準法告示の防火設備の仕様として使用することができる(*1)ため、防火ガラスを使用する開口部設計の自由度が上がるものと期待しています。
NSGは今後とも高付加価値製品の提供を通して、より快適で安心安全な生活空間の創造に貢献して参ります。
*1防火設備として使用するためには、耐熱強化ガラスと枠を含めて告示の例示仕様に適合させる必要があります。
以上
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築用、自動車用および高機能ガラスの分野において世界最大のメーカーのひとつです。従業員数約27,000人、約30カ国に主要製造拠点を有し、100カ国以上で製品の販売を行っています。
https://www.nsg.co.jp/
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ガラスワンダーランド - 日本板硝子 (glass-wonderland.jp)
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■JISおよび耐熱強化ガラスJIS認証
JIS(日本産業規格)とは、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことであり、耐熱強化ガラスJIS認証(JIS R3223:2017)では、建築用防火設備として用いる耐熱強化ガラスの品質、強度等について規定されています。
■建築基準法告示概要
防火設備の建築基準法告示(第1360号)には、網入板ガラスが例示仕様として記載されていましたが、2019年3月29日改正告示第470号が公布され、耐熱強化ガラス仕様が追加されました。
耐熱強化ガラスの仕様として、エッジ強度250MPa以上を満たす必要があります。
パイロクリアJ(Ⅱ類)はエッジ強度250MPa以上で管理されているため、スチール枠やステンレス枠と組み合わせて、告示仕様に適合させることにより、個別に大臣認定を受けることなく、使用することができます。
国土交通省 告示改正概要抜粋(2019年3月29日)